多分、恋 (ページ1)

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嫌いページ1

あいつが嫌いだ

騒がしいし
弱ぇし
馬鹿だし
馴れ馴れしいし

ほんと
イライラする

『傑〜』
「A。どうしたんだい？」
『あのね〜_____』

教室の机でうつ伏せになってると、Aの声が聞こえて顔を向けると傑に話しかけていた。

あーもう、うぜぇな！

舌打ちをして立ち上がり教室を出ようとした

『あっ、”悟くん”。あのね、』

「どけ。」

俺を見つけたAが俺に話しかけてくる
俺は目も合わさずその場を立ち去ろうとした

『…』

「ったく…A、大丈夫？私からも注意しておこう。」

『ううん、大丈夫だよありがとう。』

「はぁ。ずっと君に対してあんな感じだ。新たしく仲間が増えたというのに…歓迎するべきだ」

『…』

＿＿＿＿＿＿＿＿＿

Aの気配。
後ろからゆっくり歩いてきてるな

『悟くん』

「…」

『こんなとこにいたんだ』

Aは馴れ馴れしく隣に座ってきた

「なんだよ。」

『ううん、特に用はない。はい、これ』

顔を横に向けるとAが缶のコーラを差し出していた

『悟くん明日からまた任務でしょ？』

「誰から聞いた」

『内緒』
Aがいらずら顔で笑った

「…」

顔が赤いのを誤魔化すようにコーラの蓋を開けた
プシッと音が立った横で普通の缶を開ける音とは違う音がした

『わぁ！！！』
横を見るとコーラが吹き出していた。Aの腕と足はコーラが溢れていた

『ど、どうしよう〜？』
すごく焦っている様子で助けを求めるかのように俺の方を見てきた。

「ぶふっ」
咄嗟に吹き出してしまい、瞬間に反対を向いて声を抑えて笑った

『笑ってる…』
俺の背中が震えているのを見てAはそう言ったのだろう

『あははっ、”悟”が笑った！』
嬉しそうにAが声を上げた

「！」
そう言われた瞬間すぐ笑いが引っ込んだ

『ふふっ…はぁ、ベトベトだ…』
『ねぇ、悟くんティッシュとか持って＿』
「悟」

『…？』

「…悟…でいい」

『…悟！』

Aは分かりやすく笑って手を差し伸べてきた

「ベトベトしてそうで無理」

『あ』

すぐ手を引っ込めて恥ずかしそうに溢れ出たコーラの残りを飲んだいた

「…」

”悟”か.....