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今私は、恵くんと津美紀ちゃんに会いに来ました。
甚爾さんとの稽古の後伏黒家に寄る事があり、恵くんとは顔見知りというかよく知った仲ではあると思う。
一応甚爾さん事を伝えなければと思い家の前に来たんだけれど、中々呼び鈴が押せないでいる。それも甚爾さんの事がいっぱいいっぱいで津美紀ちゃんの母親の存在をすっかり忘れており、鉢合わせるのは少し気まずいからだ。
すると中から丁度津美紀ちゃんが出てきて、私の顔を見るなり笑顔になり家の中に向かって「恵ー!Aお姉さんが来たよ!」と声を掛けている。
津美紀ちゃんを止めようとしたが、腕を掴まれそのまま流されに流され家の中に上がってしまった。
居間で座って待っていると、ドタドタと走る音が聞こえ勢いよく戸が開かれる。開かれた入り口に立っているのは勿論甚爾さんの息子の恵くん。
彼に向けてお邪魔してますと挨拶をし、そのまま続けて甚爾さんの死のことを伝えようとした時、恵くんがこちらに勢いよく抱きついてきたのだ。
『恵くん…?』
「……あいつならココ最近帰ってない。それに、津美紀の母さんも最近帰ってきてない」
それじゃあ、数日間は津美紀ちゃんと……
想像しただけで胸が苦しくなってくる。思わず恵くんを抱きしめ、頭をぐしゃぐしゃに撫でる。両目から溢れる涙と共に『ごめん、ごめんね』と言葉が漏れてしまう。私が謝っていることに対して不思議そうにしていたため、一旦離れ、自分の涙を拭いた。
『恵くんのお父さん…甚爾さんね……亡くなったの。仕事先で、私が、弱かったから…本当に、ごめんね』
「……Aさんは、悪くないし弱くない。」
『…弱いよ』
でも、こうやってずっと泣いている訳にはいかない。恵くんや津美紀ちゃんはしっかりしているけれどまだ幼い、私がしっかりしないと。
『今日来た理由は、これを伝えに来たの。
……そうだ、しばらくは、ここに通うね。
ご飯とか作りに来るから』
「俺達は無理に気にしなくても大丈夫だから、Aさんも忙しいでしょ」
『私がしたいの、だからね』
甚爾さんに頼まれたし。
私が恵くん達を守らないと。
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七巳流 - 答えられないのだが、パスワード教えてくれ。 (2022年7月16日 12時) (レス) @page33 id: 5347ef430e (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 完結おめでとうございます。素敵な小説でした。次の作品「10譛?1譌・19譎よク玖ーキ-繝上Ο繧ヲ繧」繝ウ」のパスワードを教えてください。 (2021年7月14日 7時) (レス) id: be99c0bfdf (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 完結の後話も甚爾さんと夢主さん絡みの事なのでしょか? 見れないですもっともっと出来れば二人の事見ていたいです (2021年7月13日 1時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - 悲しい所もあるけど甚爾さん達の所もっともっと続きが見たい甚爾さんと五条さん絡みも (2021年4月29日 1時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
杜若(プロフ) - マリアさん» コメントありがとうございます!甚爾さんの話書きたすぎてこじれた結果がこの作品です……のんびりゆっくり更新しますので気長に待ってもらえれば嬉しいです…… (2021年4月4日 12時) (レス) id: 06c98d5373 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杜若 | 作成日時:2021年4月3日 9時