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「君は、一人になるのを恐れている。
過去が、その男が離れて一人になることを恐れているんだ。」
甚爾さんが、悟を見る度に殴りかかるようになったのも、それに近い理由だから。
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(あ、悟……女?…アレ、確か元カノだったよね。
可哀想、絡まれたんだろうなぁ)
悟は、優しいから。
一人の私に優しくしてくれるだけ。
一人…か、
『……まずい、これ以上は呪いに引き込まれる。見なかったことにしよう』
__
『あ、悟久しぶり』
「!A久しぶりだな、元気し…!」
突然甚爾さんが現れ、目の前の悟目掛け拳を振り上げているのが見える、本当に何も前触れなしに、慌てて呪魂で押さえつけようとするが、呪魂が言うことを聞かない。
まさか、あの事を引きずって。
『悟!!無下限!!』
「っぶね……何すんだお前!」
「ゔゔ……」
「……なんで俺そんなに警戒されてんの、なんかしたか?」
『……多分、多分なんだけど。』
悟に前見た事を説明すると、サッと顔を青ざめさせた。手振り身振りで違う、と説明してくれる所からか、本当に違うのは分かるし、違うってことは元々分かってた。
『私は勿論勘違いだってわかってるんだけど、呪魂ってそれぞれに意志を持ってるから……私がどうこうできるものじゃないんだよね』
「…悪い、ほんとにあれは事故で」
『大丈夫だって。
にしても困ったな……これ以上悟と居るとまた甚爾さん暴れそうだから今回はここで。
次会う時には収まってればいいけど』
「おう……」
そう言ってその場は別れた。
数日空けて会っても甚爾さんは出てきて更には他の呪魂まで、悟に攻撃を仕掛けようとしている。
『……悟、ごめん。これ以上悟に迷惑掛けたくない。別れよ』
「別に俺は無下限あるから、気にすんなって」
『…多分これ以上やってもヒートアップするだけ。』
「……はぁ、分かった。別れる。」
『ごめん。』
「俺こそごめんな。」
別れた所で、ピタリと呪魂達の殺意が収まる。
これで、良かった。
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七巳流 - 答えられないのだが、パスワード教えてくれ。 (2022年7月16日 12時) (レス) @page33 id: 5347ef430e (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 完結おめでとうございます。素敵な小説でした。次の作品「10譛?1譌・19譎よク玖ーキ-繝上Ο繧ヲ繧」繝ウ」のパスワードを教えてください。 (2021年7月14日 7時) (レス) id: be99c0bfdf (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 完結の後話も甚爾さんと夢主さん絡みの事なのでしょか? 見れないですもっともっと出来れば二人の事見ていたいです (2021年7月13日 1時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - 悲しい所もあるけど甚爾さん達の所もっともっと続きが見たい甚爾さんと五条さん絡みも (2021年4月29日 1時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
杜若(プロフ) - マリアさん» コメントありがとうございます!甚爾さんの話書きたすぎてこじれた結果がこの作品です……のんびりゆっくり更新しますので気長に待ってもらえれば嬉しいです…… (2021年4月4日 12時) (レス) id: 06c98d5373 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杜若 | 作成日時:2021年4月3日 9時