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時は経ち、私も2年生になりました。
同じ歳のバスケ部の一軍メンバーが｢キセキの世代｣なんて呼び方も定着してきた。言い出した人はよく言ったもんだ。
『ヨ！キセキの世代の緑間クン』
｢……その呼び方いい加減止めるのだよ｣
『いやぁ、キセキの世代っていう呼び方思いついた人が羨ましいよ』
｢……そういえば、黒子が正式にベンチ入りするのだよ｣
『へぇ、黒子くんが。』
何度も撮影には行っているので、一軍の人間の顔は覚えたし、多分私の顔も覚えられただろう。てかむしろ覚えてて欲しい(回数も回数だから)
｢それと、次からは現二年生中心でスタメンが組まれることになった｣
『……え？じゃあ、修造兄さんとかは、あんまり出れないってこと？』
｢そんなことはない、現二年生に比べて虹村主将が優れている部分は多々ある｣
なんだか、修造兄さん複雑な気持ちだろうなぁ。それに、去年の春から……いや、私の顔に出ないようにこれはあんまり考えないようにしてるんだった。
『ま、いいや、じゃ今日の部活行くね』
｢虹村主将に許可は貰っているのか？｣
『なんか、もう修造兄さんに一々言わなくていいって言われた。せめて部員の誰かに連絡すればもういいって、だから今緑間クンに行くことは伝えたよ』
｢……はぁ、わかった。俺から部活が始まる際に伝えておく｣
どんな写真を撮ろうかと色々考える。
そういえば、2年になって写真部は部長の変更と副部長の変更があった。部長は、吉田先輩。そして、副部長が不服だが私ということになった。
そして、活動メンバーが大幅に減ってしまったため、月毎の編集長ローテンションが早く回ってしまい、もしかすれば二回ほど編集長をする事になる。
まぁ私は二回編集長する事になってるんですけど！！
しかも、また全中の写真撮ってきて下さいって言わんばかりに9月発行分任されたし。
『今年も、全中。多分写真撮りに行くわ』
｢そうか、また編集長になったのか？｣
『そうそう、多分前年度好評だったからだよ』
全中って調べたら場所変わるらしいし、去年は奇跡的に東京だったけど。近場であって欲しい……
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『先輩、今日は先にバスケ部行ってきますね』
｢おー、あ、そういえば新しく一軍に一人入るらしいな。ま、そいつの写真でも頼む｣
その情報は緑間から聞かなかった。吉田先輩が知ってるってことは、緑間も知ってておかしくはないと思うけど、まぁいいか。
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作者名：杜若 | 作成日時：2020年8月20日 20時
