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全中3日目も2日目と余り変わらなかった。
そして、4日目、今日優勝が決まる。
『本当に準決勝・決勝まで残るの驚いたわ』
「フン、驚くのはまだ早いのだよ」
『……ま、頑張って。私上で応援してるし』
「あぁ……」
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そして帝光バスケ部は、
『本当に、優勝した。』
全国中学校バスケットボール大会で優勝を飾った。
正直凄い以外の感想が出てこなかった。
優勝の余韻に浸りながら緑間を待っていた、空の容器を持ってきてくれるはず。なんて声をかければ良いんだろうか。おめでとう?お疲れ様?……
なんて考えていると、緑間に呼ばれた。
『……本当に優勝するじゃん、凄い』
「まだ信じていなかったのか」
紙袋を受け取ろうと思って手を出すが、よく見ると緑間の手には紙袋が無かった。
『あれ、紙袋は?』
「あぁ、それなんだが。少し来い」
手を戻そうと思ったが、緑間に手首の当たりを捕まれそのままどこかに連れていかれる。ってこっちの方は関係者以外立ち入り禁止じゃないのか?ここだと案内された場所は、選手の控え室。緑間が連れてきたとなると帝光中の。
まだ状況が把握出来ないでいると、緑間が控え室を開け連れてきましたと一言言った。
ん?連れてきました?
『ちょ、緑間クンそれどういう……アッ……えと、優勝おめでとうございます』
するとそれぞれがそれぞれの事を言い出すため、聞き取れない。レモンのはちみつ漬けと写真は辛うじて聞き取れるんだが。
すると、後ろから声を掛けられた。振り向くとそこには、白金監督が立っていた、その後ろには真田コーチも見える。
『す、すみません選手でも部員でもない人間がここに居て……』
「いや、構わないよ。それより、君は、写真を撮りに来たんだろう、選手の集合写真を撮るといい」
『いいんですか!』
監督から選手の方に視線を向けると、修造兄さんが並べと声を掛けてくれた。やった、これで9月発行分の内容は決まった。
『ありがとうございました!全試合見ててとても楽しかったです!』
不意に、笑みが浮かぶ。久しぶりだな、こう楽しいのは。すると、青峰が黒髪真顔女が笑ったとほざくので、私だって笑うわよといつもの表情に戻した。
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作者名:杜若 | 作成日時:2020年8月20日 20時