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それからは何事もない日々がただ流れるだけで、期末の試験日も過ぎていく。勿論テスト勉強はあの四人でした、……そういえば青峰の勉強を見るとか言って土日の勉強会に誘われたが断った。面倒くさそうだったから。



そして夏休みに入る。


私は後回しにすると面倒だと思い、課題を7月中に終わらせた。後は適当に復習を毎日すればいいだろうと思い部活の方に専念する。全中日程は大体4日間になるらしい。できるだけ全部行くつもりではあるが、一日目は開会式のみらしいので考えどころではある。

あとは、差し入れだな。3日間分は欲しいところだから……うん、何かしら作っておこう。


一日目の会場の人の多さは予想以上だった。

多分明日から試合になるため、明日からこれ以上の人が来るのだろう。


『……席取れるかな……まぁ、早めに来ればいいか……あと、差し入れ忘れないようにしないと』
__________________
2日目

朝。


『あ、もしもし。緑間クンおはよ』

〈どうした?まさか場所が分からないとかじゃ〉

『場所は分かるよ、えっと、ちょっと出てこれる?試合まだだよね。入口付近のホールで待ってるから』

〈あぁ……わかったのだよ〉


今日は別に学校では無いので私服だ。服を買うのは基本自分でだが、親バカ両親が買ってくる時もある。……でも明らかに私に似合わないような女の子らしい服なので困る。

ちなみに今日は自分で買った服だ。

時計を見ながら待っていると、大牟田と苗字を呼ばれた。そこには、帝光中バスケ部のジャージを着た緑間クンが居た。


『そういえば、ジャージ姿こうやって近くで見るの初めてかも』

「そうだな、基本練習着だからな……それよりどうした?」

『あ、これ差し入れ。』


私は紙袋を緑間に手渡した、緑間は不思議そうにはしていたが、素直に受け取ってくれた。


『レモンのはちみつ漬け。食べやすいようにゼラチンで固めてあるから……それと、家には残り二日分もあるんだから、ちゃんと勝ってよね』

「当たり前だ、帝光バスケ部の理念は勝つこと一つだ。」

『フ、フフ……ま、上で応援してるから』


優勝すると言い切る姿が何となく面白い、優勝を目指すとかならまだ分かるんだけど。まぁ、私はそこまでスポーツに興味が持てないからそう思うだけかも。

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設定タグ:黒バス , 黄瀬涼太 , 緑間真太郎   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:杜若 | 作成日時:2020年8月20日 20時

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