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『……やばいマジでどうしよう』
フォトコンの結果は嬉しいものだったし、表彰式は少し恥ずかしかった。
そして今私が襲われているのは、9月分の校内新聞!!7、8月のこと書かないといけないんだけど、本当にネタがない。パソコンの前で死んでいると横にいる緑間クンが、声を掛けてきた。
「何をそう悩んでいるのだよ」
『新聞部の原稿ー……7月8月のネタ書かないといけないんだけど、ほとんど夏休みだし何書けばいいか……』
「7月…8月か……そうだ、8月には全中がある」
『全中?』
「全国中学校バスケットボール大会の略なのだよ。優勝ともなればいい記事が書けるだろう」
そりゃ優勝すればいい記事は書けるけど、どっちにしろ全中の写真使えばいい試合になりそうだなと思い、全中の記事を書くスペースを作っていると名前を不意に呼ばれた。
「必ず優勝する」
『……フ、わかったわかった。じゃあ見出しを書かないと。全中優勝ってね』
「あぁ」
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そしてテスト結果の順位が今日貼り出される。
見に行こうかとテストの順位を見に行けば、既に人が多く見れたもんじゃない。すると先に来ていたメイがこっちと手を引っ張ってくれた。
私の順位は、6位だった。
まぁ、この人数で6位は頑張った方じゃないか?
『メイの順位は?』
「私はねー」
「よぉ、黒髪真顔女」
『……アラ、青髪色黒男』
"黒髪真顔女"私をそう呼んだのは青峰大輝だった。写真バカの私を順位の事で冷やかしに来たんだろう。
「お前の名前こんな所で探してあるのかよ」
『そういうアンタはどうなのよ』
「俺は、ケツから数えた方が早い」
どうせお前もだろ、とニヤニヤする彼に私は自分の名前を指さした。
『安心して、私はアタマから数えた方が早い、6位だから』
「……は!?お前頭いいのかよ!」
『誰がいつバカだって言ったのよ』
どう見てもバカそうと青峰が言うので、あんたに言われたくないと返しておいた。因みにメイは30位だった。この人数に比べてみれば全然頭のいいほうだ。それよりも、赤司と緑間だ。
『1位、2位…めっちゃ頭いいじゃん』
「確かに赤司様頭いいなって思ったけど……」
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作者名:杜若 | 作成日時:2020年8月20日 20時