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テスト週間も終わり、テストも終わりました。私も大分傷もふさがった為、今日の通院で包帯が取れる予定だ。芥川先生に呼ばれたので職員室に向かった。
「おー、来たか。実はな、この前のフォトコンの結果が来たんだ。」
はい、と渡された封筒をドキドキしながら開く。中には冊子と一枚の紙。
結果は一枚の紙の方に書かれているのだろうと取り出す、そこには、最優秀賞と書かれていた。
『最…優秀賞……』
「おー、金賞か。やったな」
『芥川先生、これ夢ですか』
「現実だ、じゃあ表彰式とか……あぁやっぱり書かれてるな。……表彰式の案内もある。賞状やら賞品はそん時……大牟田?」
『う、嬉しすぎて、手が震えます……』
落ち着かないといけないのはわかるけれど、自分の好きなことがこうやって目に見える形で認められるのはとても嬉しい。
「まぁ、正直このフォトコン厳しいって聞いてたから、賞はどうかと思ったが、大牟田の実力はそれほどってことだな」
『あ、はい……あの、お礼を言いたい人間が二人ほど居るので、行ってもいいですか』
「おう、俺からの用はこれだけだ。よく頑張ったな」
『ありがとうございます!失礼します!』
私は、気持ち早めに歩き、まず一人目と目的地を決めていた。
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『緑間クーーン!!』
「?どうした、今日が最後の通院だと行っていたろう」
『実はね!』
私は紙を緑間の前に持っていく。彼は紙を手に取り、とある文字を見て目を見開き、あの写真か?と尋ねてきたため、頷く。
「流石だな」
『緑間クンが選んでくれたからだよ!』
「フ、お前は以前賞に選ばれなかったら、それは、実力不足だと言ったな?
逆を考えれば、賞が取れたのは大牟田自身の実力なのだよ」
『……でも、決断させてくれたのは緑間クンだから!ありがと!』
嬉しさのあまりその場を軽く飛んでいると、緑間が頭を押さえてきた。そして紙を手渡してくれた。
「あまりはしゃぐと傷に響くぞ」
『今私の事馬鹿だって思ったでしょ……あ、今日から部活だっけ、ごめん止めちゃって。私今からメイん所行くから!じゃ!部活頑張ってね!』
「あぁ」
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作者名:杜若 | 作成日時:2020年8月20日 20時