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「娘は、何針も縫う怪我を貴方方の娘さんに負わされました。本人は気にしてはいないと言いますけれど、大きなガラスの破片が刺さっていればもっと大きな怪我になっていました」
「うちの娘は、真面目で、仕事で忙しい私達のために頑張ってくれています、いつも苦労させているのは承知です。」
『……お母さんもお父さんももうやめて。親バカ恥ずかしいから』
「A!親バカとかじゃなくてな!お父さんはそんなに大怪我をさせられて心配なんだぞ!」
『だからってこの人達を攻めるのは違うよ。』
この人達が可哀想だよ本当に。
『私が旧校舎になんか逃げなくて職員室とかに逃げればもっと怪我しなかっんだから。』
「でも、カメラ壊されたじゃないの!」
「!カメラも壊されたのか!?」
『……』
あーーーだめだ。この両親の火をとめられない。
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治療費とカメラの弁償代だけで話をおさえた。
訴えるとか無しにして。
警視庁の人間と現役弁護士に話進めさせたら何が起きるか分かったもんじゃない。
『……あ、メイと緑間クン』
「どうだった?」
『どうだったって……疲れたよ。両親が相手側の両親を言葉巧みに攻めるんだから……』
「……あの人達か?」
緑間の視線の先には先生と話している両親の姿があった。私は少し呆れたようにそうそうとため息をついた。
『今日は、いまから病院行くの。じゃあ明日ね〜』
「うん!明日ね!」
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作者名:杜若 | 作成日時:2020年8月20日 20時