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学校で大きな騒ぎが起きた。
どうせ、ヤンキーが何かしたのだろうと気にも止めなかった。
周りに引っ付いてくる女が話していた。
俺が昨日振った女が、Aっちに大怪我を負わせたと。その話を詳しく聞くと、何か一方的にAっちに言い、逃げた先にあったガラスに押し付け、運悪くそのガラスが割れそれで怪我をしたと。
__ 『いつまでも一緒に居られないんだから、私ばっかにベタベタしたら今後後悔するわよ』
……後悔、ってこういう事っスか。
いや、違う、俺が一緒に居なかったから怪我をしたんだ。
「でも、馬鹿だよね。大牟田さん、結構人気だからそんな事したら学校で嫌われるの目に見えんじゃん」
「あぁそう言えば転校するみたいだよ。てか、私も大牟田さんの写真好きだから、無事だといいけど〜」
「…写真?」
「え!黄瀬くん知らない?新聞部が発行してる写真、大牟田さんが撮ってるって話。特に人気なのは男子バスケ部の写真!……なんか、親戚が部にいるとか……」
すると別の女の子が、マネージャーの桃井さんに私もその話聞いたよと話し出す。
「虹村部長と従兄妹なんだって!それと、1回新聞に写真使ったら新聞部にもっと載せて欲しいって要望が来たから大牟田さんが撮りに行ってるって」
「そうなんだ〜!」
バスケ部……そういえばまだ、バスケはしてなかったな……
けど、少しAっちの言う通り距離置こう。
今でも少し苦しいけど。
我慢しよう。
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作者名:杜若 | 作成日時:2020年8月20日 20時