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購買に着くと、緑間にどれがいいと聞かれる。先程の約束だろう。でもあれは、いつもの日限定だ。
『アレは、月金の約束だから。明日でお願いしまーす。それに今日は弁当だからそんなに入んないよ』
「む、そうか」
というか、赤司は本当に購買で良かったのだろうか。いつも食堂のご飯だろうに……
とメイ私は購買で買う二人を待ち、買い終えたあと、旧図書室へと向かった。
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「大牟田さん怪我は?」
『んー、まぁ、ぼちぼち。怪我は大丈夫だけど痛い』
赤司に無理をしないようにと釘を刺される。無理はするつもりは無いが、風呂に入れないのがきつい。汗ふきシートのようなもので体を拭いたり、髪を拭くしかないのだ。
『私の事怪我させた人は多分お母さんが、傷害罪?器物損壊罪?かなんかで訴えるとか言ってたから』
「あぁ、そーいや、Aのお母さん弁護士だっけ?」
そうそうと相槌を打ち、昨日病院での事を話すとメイはAのお母さんらしいと少し呆れたような表情を浮かべていた。
すると、教室の扉がノックされる、ノック音を知っているのは、ここに居る人間を除けば芥川先生のみだ。私は席から立ち上がり扉の方へ向かった。
『どうしましたか、芥川先生』
「お、やっぱりここか。放課後に校長室に、今回の件で相手側のご両親が来られるそうだ。因みにお前の両親も来る」
『母はともかく、父もですか!?……忙しいだろうに、本当に……はぁ……』
「お前のお母さんすげぇな、教師陣に対して口で勝っていたからな。もしかして父親も?」
『父は、警視庁の人間です。あぁ……絶対行きたくない。うるさくなる……』
まぁそう言うなと笑っている芥川先生、いやそんなにヘラヘラしてる場合と違うんですけどねって話。
『まぁ、教えて下さってありがとうございます。必ず行きます。』
「おう、じゃあ昼飯しっかり食えよ〜」
自分で言うのもアレだが、私の両親は相当娘バカだ。ほんとバカだ。私が怪我をすれば、あたふたと騒がしくする。
でも、本当にいい両親だと思っている。
『ごめん昨日の事で放課後呼ばれたから、ここで勉強できないや』
「構わないよ、大牟田さんは早くその傷を治すよう帰って休んだ方がいいだろうしね」
赤司の言葉に賛同するようにメイは「いいよー!」と声を出してくれた。緑間は、大丈夫とだけ言った。
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赤司くんの口調迷子すぎる()
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作者名:杜若 | 作成日時:2020年8月20日 20時