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すると緑間が、もう一人いるがいいか?と聞いてきたため、まぁ、前にももう一人くらいならいいと言ったので、いいよと返すと。緑間クンの後ろから赤い髪が見えた。
『あ、赤司クン』
「大牟田さん悪いね、お邪魔してしまって」
『いや別にお邪魔、って訳でもないし、むしろいつもお邪魔してるのは私の方だから……』
赤司とは、バスケ部の写真を撮りに行った際、で少し話したため顔見知りだった。私は問題ないのだが、問題はメイだ。
『メイー!二人増えても大丈夫よね!』
「んー?いいんじゃない?」
『大丈夫だって、さ、入って入って。』
誰が来たのー?とメイがこちらを見た瞬間固まるのが見えた。私は二人を好きなところに座ってと案内し、鍵をしっかり閉めてから自分の席に戻るとガシッ!!と横のメイに腕を掴まれた。
『な、何』
「どうして、赤司様が、」
『緑間クンの友達なんでしょ』
小声でメイが聞いてきたが、むしろ私が、何故と聞きたいくらいだ。緑間達は、勉強道具を広げ勉強するモードに入っていた。
『とにかく、分からないところあったら言って。教えるから』
「ぅ〜、ありがとうA」
それを聞いていたのか、赤司が俺達も教えるよと緑間を半強制的に巻き込んでいた。けれど本人もまぁ、教えてやらんこともないという態度だった。
『赤司クンは何が得意?』
「俺は、むしろ苦手な教科が無いな。」
『へぇ、すごい。ねぇねぇ、メイさ、せっかくなら赤司クンに教えてもらったら?多分赤司クンに教わった方がタメにもなるし。』
「え、ァ!?」
俺は構わないよと赤司は微笑んでいる。すると、彼が私が苦手なものは何かと話を振ってきた。私も平均的に出来るほうだからなぁ、強いて、か強いて言うなら……
『強いて言うなら、化学かなぁ。まぁ、私は人並みにはできるから、気にしなくていいよ』
私はメイの背中を押して赤司の隣に座るよう指示した、必然的に私の横が緑間になるが、彼は自分の勉強に集中していた。
私も、集中しないと。
「なにが、人並みに出来るだ。ここ、間違えているのだよ」
『ん?……あ、ホントだ。って、一言余計だよ。人並みっても間違えたりするし』
「そういうミスを積み重ねると大きなミスになるぞ」
『ご忠告ありがとう』
って、勝手にノート見てきたし。
ツッコミ入れる暇なかったし……もういいや、勉強集中しよ。
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作者名:杜若 | 作成日時:2020年8月20日 20時