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フォトコン用に3枚まで絞り、写真を実際に印刷してみた。登校してきて、メイに写真を見せた。
『どれが印象的?』
「うっわぁ……全部綺麗じゃん……何この中から選ぶって鬼畜じゃない?」
『今悩んでるの……締切までもう少しだし。』
並べられてる写真を見てメイは、1枚1枚の感想を言ってくれた。どれが良いとかだけじゃなく一つ一つ感想言ってくれるから助かる。
「総じてよし、って感じだわ。全部テーマには沿ってるし。」
『ありがとう、助かった』
「…むしろこんな感じてよかった?」
『ちゃんと、全部意見言ってくれるから。参考にする』
すると、メイは思い出したかのように自分の部の事で度々昼ごはんが一緒に食べれないことを告げた。確か、メイは放送部。そういえば放送部はお昼に放送をしていた。そのせいだろう。
私もたまに食べれない日がでてきていたはずだったと伝えると、更に謝られた。気を使ったと思われたんだろうか。
『ちなみに今日は?』
「……早速です」
『分かった。私も今日はお昼予定あるからね?』
「うぅ、Aは優しすぎるよ!!変な男に捕まんないか私心配!」
『大丈夫だよ、今まで変な男に捕まんなかったから、てか、周りに男子少なかったし』
私の言葉に彼女は、あーっと目線を逸らしながら納得したような表情を見せた。逸らした目線を戻したと思ったら肩をがっしりと掴まれる。
「とにかく!!それまでは小学生だったから!!中学になったら変わるわよ!!」
『メイが心配してくれたのはわかった。ありがとう。』
そこまで心配するほどでもない気がするけど、まぁ用心する分にはいいか。
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作者名:杜若 | 作成日時:2020年8月20日 20時