黄瀬クンは、ただの幼馴染です-3-【黒子のバスケ】 (ページ8)

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『……と、言ってますが？黒子クン』

｢そう言って貰えるのは光栄です。丁重にお断りさせて頂きます。｣

｢文脈おかしくねぇ！？｣

『あら、あんたに文脈考える頭があるなんて……私も断るわ。現実面を考えると、転校するための手続きや通学費用がバカになんないし、何より、私をモノ扱いしたのが気に食わない』

黒子の頭をポンポンと叩きながら言ったが、小さく黒子が痛いですと言ってきたため、撫でておく。

｢っ、そもそも二人ともらしくねぇっスよ！勝つことが全てだったじゃん！なんでもっと強いトコ行かないの！？｣

『私バスケ部入る予定じゃなかったし。むしろ離れるつもりだったし。大我がどーーーしてもって言うから』

｢…僕はあの時から考えが変わったんです。何より火神くんと約束しました、キミ達を…"キセキの世代"を倒すと｣

｢……やっぱらしくねースよ。そんな冗談言うなんて。｣

すると、大我が軽く笑い、黒子の背中を押して私と肩を組んでくる。

｢ったくなんだよ、オレのセリフとんな黒子。｣

｢冗談苦手なのは変わってません。本気です。｣

『……ちょっと、暑いから肩組まないでよ』

私がそれを言うと、今それを言うかという視線を浴びる。その瞬間緊張感がどこか薄れ、大我があ、と言葉を漏らした。

｢A、お前と黄瀬どっちが強ぇんだ？｣

｢え、Aっちはそもそもバスケしたこと……｣

『比べる対象がおかしいでしょ』

｢でもお前、前1on1で俺に勝ったじゃねぇｯｳｯ!!??｣

腹を殴るタイミングを見誤った。大半の言葉を言わせてしまった。色んな意味で私に視線が集まる。やめてくれ、私を見ないでくれ。
私はその場にしゃがみ顔を隠す。

『うわぁぁ……やめてよそれ言うの、アンタみたいな体格いいバスケゴリラに勝つとかマジで恥ずかしいんだから……』

｢なんで、殴った…｣

『恥ずかしいからに決まってんじゃん！』

｢そういえば、青峰君と練習してたんですよね｣

『そう……私も元々ストバスしかやった事なかったから、青峰クンのフォームが馴染むのよ。』

すると涼太は驚く表情を浮かべる。真クンは知ってたけど、青峰クンと練習していること知らなかったんだ。

｢でも、Aっちの実力、知りたいっス……｣

『嫌』

｢お願いっス～ね？｣

『皆さんが困るから！ダメ！あんたそうやってお願いって言ったら私が聞くと思わないでよね！』

｢いや…むしろ少し気になるわ｣

相田先輩マジで言ってるんすか……。