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36ピース ページ11

午後1時半。とりあえず、予定されていた分の患者さんの診察が終わった。
合間にちょくちょく間食をしていたが、自分で大食いだと自覚している渉はエネルギー切れ寸前。急いで家に戻って、冷蔵庫の中から昼食を取りだしてがっついた。

後は健永だけか……。と考えながら食器を洗う。
土曜日はだいたい午前診療だけ。今回は特別だ。というより、わざわざ診察時間の中に予約を入れようとするのが面倒だから、時間外にした。
そんなわけで、すでに病院のスタッフさんはもう居ない。まぁ、健永と宏光だからいいか。

病院の方から宏光の声がした。待合室まで行くと、健永が料理本を読んでいた。

「おまたせ。さて、誰もいないから、ここでやってもいいんだけど……。
健永、どちがいい?」

渉が聞いても健永は返事をしない。どうやら自分の世界に入り込んでいるようだ。
しかたなく、宏光が肩を叩きながら話しかける。

「健永。渉くんとお話しするの、ここがいい? 別の部屋がいい?」

「あっ、えっと……ここでいい」

んじゃ、と渉もイスに座り話し始める。

「前さ、健永にADHD傾向があるって言ったのは、2人とも覚えてるよね?」

そう聞かれて、宏光と健永は頷く。たしか、高嗣が小学校上がる前に、2人がテストをうけた。その時に言われたんだ。高嗣も健永もADHD傾向が強いと。

「でね、健永はひろくんに、学習障害があるって知ってる?」

「うん。前にお母さんが言ってた。仕方のないことなんだって」

「そう。で、この前健永の漢字ノート、見せてもらって、そのまま預かっていたんだけど……」

そう言いながら、ノートを開く。それを見た宏光は、思わず小さく声をもらした。

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jyanikotopi(プロフ) - アキラさん、やっぱり文才があっててお上手です!!!アキラさん、これからも頑張って下さい! (2013年12月12日 14時) (レス) id: 047559606b (このIDを非表示/違反報告)
たまんちゅ(プロフ) - どんどんとお話が面白い展開になって来ましたね!ガヤさんの心境がどう変わっていくのかがとても楽しみです!更新頑張って下さい! (2013年12月5日 23時) (レス) id: da343c076c (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - この小説大好きです! (2013年12月5日 21時) (レス) id: b3c86a3db0 (このIDを非表示/違反報告)
たまんちゅ(プロフ) - アキラさん» 良かったです。誰だってそんな時はありますよ!焦らずに、生活して下さいね。 (2013年12月1日 20時) (レス) id: da343c076c (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - たまんちゅさん» 大丈夫です。なんとか、浮上しております。 これ書くことが、気分上がることなんで、お言葉に甘えさせていただいて、自分のペースで頑張ります。 (2013年12月1日 14時) (携帯から) (レス) id: 7983e8516d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アキラ | 作成日時:2013年11月10日 20時

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