決意と守護 SH ページ33
SH side
余りに空気が異様なのでその場に立ち尽くしてしまった。
そんなにリビングの端に凄いものがあるとは思えない。
マンションも高いので虫が入ってて魅入られてるっていうのもなさそうだし…
すると、深刻そうに座り込んでいたヘヨルが急に周りを急いで見渡し出した。
本当にどうしたんだ、ヘヨル。
「へラ…！」
たまらず声をかけようとすると、ポケットの中に手を入れてすぐ出し、リュックを殴った。
え？なに？どうした？
ふぅー…と深いため息が寂しいリビングに響く。
俯いて………泣いてる？
急いでいるとか、ヘヨルに感じていた違和感とか一瞬でどうでも良くなった。
もしかして、初めての事務所練習がそんなに不安だった！？
あ、練習期間ないんだっけ…でも泣くほど不安だったの！？
ああ…気付かなかったなんて…
俺はリーダー失格だよ…
「ヘヨル！！」
びくぅっとヘヨルの肩が大げさに上下した。
ピシッと今までの空気が氷で出来ていたら、確実にそれが今割れたと思う。
ゆっくりとヘヨルがこっちを向く。
「あっあの、ヒョン、この事は…」
ヘヨルがおずおずと見上げてくる。
そんなに泣いてるところを見せたくなかったのか…
「大丈夫だ。
俺は絶対に言わない。
こう見えても口は固い方なんだよ。」
「良かった…」
ちょっと真面目な顔をすると、明らかにホッとしている表情をして見せた笑顔に、少し鼓動が早くなった。
この不安ギリギリの精神状態で強くあろうとするヘヨルが凄くか弱く見える。まるで守ってあげたくなるような。
「ヘヨラ、おいで。」
よろよろと歩み寄ってくるヘヨルを俺はゆっくりと抱きしめる。
背は変わらないけど肩幅が狭くて細いからすっぽりと収まった。
「大丈夫。お前はやれば出来る子だよ。安心しろ。」
腕の中でヘヨルは少し身じろぐと、またため息をついた。
「俺の芸名はスホだぞ？
皆を守護するために俺はいる。
1人で隠れて泣かなくてもいいんだ。」
「ヒョン…時間…」
今はこっちを優先していい。
「もう僕泣いてませんから…行きましょう…」
お前がEXOを自分の居場所だと胸を張って言えるような場所になるまで、俺はお前を守る。
守り続けてやろう。
例えお前が何者だとしても。
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燎(プロフ) - イ・スマンは社長じゃないですよー。社長はキム・ヨンミン氏です。イスマンは社長の座をキムヨンミン氏に譲渡した筈です。 (2014年10月20日 23時) (
レス) id: d8df289d8f (このIDを非表示/違反報告)
どひ - CYとかDOとか付けてくださるとわかりやすいです。 (2014年8月1日 13時) (レス) id: 52f29ff0f4 (このIDを非表示/違反報告)
愁(プロフ) - unachanさん» うわあ（；゜０゜） わざわざありがとうございます＼(^o^)／ 読ませてもらいます！( ´ ▽ ` )ﾉ (2014年3月3日 22時) (レス) id: 1d405d9ed9 (このIDを非表示/違反報告)
unachan(プロフ) - 地味と美女と獣達でした。笑 (2014年3月1日 21時) (レス) id: 888f6e8893 (このIDを非表示/違反報告)
unachan(プロフ) - ありがとうございます！ビンタしたくなっちゃう小説は、地味と美女と野獣だったと思います！野獣があってるかわかりませんが確かあってます。笑 (2014年3月1日 16時) (レス) id: 5ccc72c1ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愁
| 作成日時：2014年2月24日 10時
