53. 馴れ初め ページ3
＊
時は流れ、太陽が照りつける8月
夏休みに入った私は宿題をやりつつ、夏を満喫していた。
母「ん〜！夏に食べるかき氷おいしぃ〜」
『かき氷機、買ってよかったね』
お父さんは仕事、お兄ちゃんは部活。
私は仕事が休みだったお母さんとリビングでかき氷を食べている。
結局お母さんの遅帰りのやつも１ヶ月間だけで、5月くらいからは普通の生活に戻っていた。
母「昔の夏は隼人と祭りに行ってね、こうやってかき氷食べたり、射的やったり、花火見たりしてたんだよ？」
『なんか想像できるかも笑』
母「高校からの付き合いだけど、あの人良い意味でなーんも変わってないの」
『お父さんずーっとあんな感じ？』
それからはお母さんの昔の惚気話が始まった。
母「隼人と付き合ったのは高３の頃なんだけど、学年一のモテ男だったの。
あんな見た目でめっちゃカッコイイし、誰にでも分け隔てなく接するから人望の厚い人でね。
その上私は学校一のワルだったの」
『うっそ、お母さんが？』
母「はじめましての人にこれ言うとすっごいビックリされるの笑
でね、高３で私と隼人は隣の席になったの。
こんな爽やか野郎絶対裏あるだろー的な感じですっごい敵意むき出しだったんだけどね、隼人は私のこと気にかけてくれてたの。
非行をこれ以上続けると大学進学に影響するぞ、って。
最初はそんなの無視して悪さばっかりしてたら、本当に成績に影響出ちゃって内申点が足りなくなったり、行ける大学減ったり。
誰かに助けを求めたかったけど、みんな自分のことで必死でね、気づいたら悪さしてるの、私だけになってた」
『お父さんはそんなお母さんを放っておけなかったんだね』
母「うん。勉強に本気になった私に唯一手を差し伸べてくれたのが隼人だった。
毎日自分の勉強もしながら私にも付き合ってくれてさ。
何よりビックリしたのが、
私が進学先を決めるまで隼人も決めてなかったの」
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きよきよ(プロフ) - 途中、ハラハラしましたが、みんなハッピーエンドになって良かったです♡ ステキなお話ありがとうございました♪ (2022年1月19日 16時) (
レス) @page50 id: d5f96808bc (このIDを非表示/違反報告)
m - いつも楽しみに読んでます！ (2022年1月12日 10時) (レス) @page38 id: f159bcba7d (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 第ニありがとうございます‼️悪いふっかさん楽しみです。でも岩本さん傷つかないで😭 (2021年12月31日 17時) (レス) @page3 id: 645033c6ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あべち
| 作成日時：2021年12月31日 14時
