60 ごめんなさい ページ21
貴女side
意識が朦朧とする。立ち上がれない。
個性を暴走させた後、頭の中が一瞬白くなり
全ての迷いが無くなった気がした。
そして、もう1度
本当に自分が社会に何を問いたかったのか
何のために今日までこんな事をしてきたのか
明確に分かったような気がした。
そしてそれを、自分の言葉で伝えられた。
私のやり方は間違っていただろう。
だけどもう悔いはない。
そう思った時
体が浮き上がったのだ。
とんでもない速さで高く上がっていく。
その手の大きさも、匂いも全て
彼のものだった。
エンデ「貴様…ふざけるなよ
本当にそちら側の人間だったのか！？」
ホークス「いや、俺だって
出来る事ならヒーロー側にいたいんスけど
それを捨ててでも守らなきゃいけないものってあると思うんです
俺の場合、今がソレです
だから…すみません
処罰は全て、受け入れますから」
そう言って彼は、違う方向へ飛び始めた。
貴「…ホークス……何で………」
ホークス「…俺、啓悟って言うんだ
もうその名前は捨てたはずだったんだけどね」
貴「…？」
ホークス「『ホークス』として、みんなの為に
生きる存在になろうとしたけど
それじゃ守れなくて、それでも絶対に何よりも
守りたい存在が出来ちゃったからさ
俺は…
『ホークス』じゃなくて『鷹見啓悟』として
君を助けに来た」
ヒーローが暇を持て余す社会のために
『ホークス』として必死に積み上げてきた
地位も、実績もすべてを失うかもしれないのに
何故私のために
彼はこんな選択をしたんだろう
連れて行かれたのは彼の家。
貴「家ならバレるんじゃ…」
ホークス「大丈夫
名義も他の人に協力してもらって借りたから
それと、ちゃんと信頼できる協力者もいる」
その時入ってきたのは、1人の男。
相棒「うわっ、ガチやんホークス！！
本気でこの子匿うって事ね！？」
ホークス「そう、ガチ。
大丈夫、君には絶対責任取らせないから
何かあったら頼むね」
彼のサイドキックらしい。少し安心する。
彼らにかなりの手当てをしてもらって
何とか大事にはならなかった。
…本当に、ここまでしてもらうほど
私は守られる価値がある人間なのか？
この人の全てを奪ってまで？
貴「…ごめんなさい」
2人きりになった瞬間に、涙が溢れた。
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日サロ - まだ途中だけど面白くてコメントしちゃいました！💞💞ホンマに好きです！ (11月17日 0時) (
レス) @page8 id: fa8371b6ca (このIDを非表示/違反報告)
レモン - Mona さんの作品は、感動できるもの心に響くものばかりで、大好きです。もう涙が止まりませんでした。これからも、頑張ってください‼ (2021年12月28日 20時) (レス) @page42 id: 660206b2ba (このIDを非表示/違反報告)
みんとぅー - すごいですね、世間でいう正義が全員の正義になるとは限らないっていうことが改めてわかりました。ＳＮＳってすごいですよね、いい方にも悪い方にも利用できる。ＳＮＳを使うときはしっかり考えて使おうと思いました！今回も素晴らしい作品をありがとうございます！ (2021年8月15日 17時) (レス) id: a49b45bae0 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてと - 「空を飛びたい」から見させてもらっててどの作品も心に響くものばかりでもうすっかりファンです！笑素晴らしい作品をありがとうございました、そして完結おめでとうございます。 (2020年8月23日 17時) (レス) id: 51a37eb23e (このIDを非表示/違反報告)
らーゆ。 - わぁぁぁあ！！完結おめでとうございます！！いつまでも大好きな作品です！！お疲れ様でした！！ (2020年8月18日 21時) (レス) id: 85f012b98b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mona
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=academia1st
作成日時：2020年7月30日 1時
