【記録】クズJK鍵ちゃん

はじめまして鍵兎さん ページ3

・



「七海！新しい同期が来るって！3人目！」

「知ってる。朝からうるさい」



灰原はどうしてこんなに騒げるのだろうか。

元々この代は3人入学が決まっていたのに。



担任が不在だったので夜蛾先生がやって来る。



「転校生を紹介する。挨拶しなさい」

『鍵兎A。ヨロシクー』

「よろしく！！Aちゃん」

「……」



人を見た目で判断する事は良くない。
だが、金髪にピアス。ハーフには見えない。


穏やかで事を荒立たない人種では無いだろう。


「彼女は前まで呪いが見えている自覚が無く
一般人と同様に過ごして来た。

術式は…悟に聞かなければどうにもならないが
どうやら呪力は並外れに持っている」



呪いが見えている状態で…気づかなかった？



バカなのか？
そんな奴に術師は___『それ地毛？』



明らかに僕の方を見て言っている。



「…まぁ」

『えースゴ、ハーフなん？』

「……」

「デンマークのクォーターだっけ？？」

『へぇーええなぁ、地毛金とか羨ましいわ』



馴れ馴れしい。灰原は何も抵抗が無さそうだが
僕は仲良くなれそうな相手では___




＿＿無いとか考える事すら出来ない。


別に僕がどんな態度を取ろうと
彼女は全く気を遣わずに自分の思うままに
相手を巻き込んでくるような性格だからだ。


何かで一回本気でキレた時も
『ごめんなー』と笑顔の一言で終了させた。


呆れてモノも言えなくなっていくうちに
いつの間にか僕と灰原、そして鍵兎の3人組が
当たり前の日常になっていた。

はじめましてグラサン→←鍵ちゃんの過去　2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す