22. 妙だ ページ24
【酒場にて】
「『名前を出すな』?
何で彼女はそんなこと言ったの?」
「そんなとこまで分かるワケねーだろ」
あの後、Aと何を話したかをしつこく
コイツら2人に聞かれ、今に至る。
出久は「レガト人の調査に役立つ情報があるかもしれない」とかほざきやがるが
相手はベルガラールの貴族の女だ。
手がかりなんざ探したって見つからねェよ
ただ、
「…手がかりにはならねぇかもしれねぇが
名前隠した事は妙だな
その名前を…執事に知られるとマズかった
って事だよな」
そうだ
使用人の前で名前を言うなってこたァ
「…偽名だったんだろ」
それしか考えられなかった。
だがまた矛盾が生じる。
『嬉しいですね。名前を呼んでくれるのは』
あの言葉が嘘には思えなかった。
「偽名だとすれば、実はベルガラール出身
じゃない可能性も考えられる…よね
でも付き人はいたし…もしや他の国の富裕層?
いやでも__『あの方はベルガラント人だよ』」
ブツブツうるせぇクソデクの声を遮ったのは
店主のおっさんだった。
「アンタも日本語話せるんだな。
この国は日本語が話せる人間が多いのか?」
そう聞く轟に悲しそうに笑う店主。
「いや、この国の公用語は英語さ。
だが貴族なんかは2言語以上話せたりする。
あのお嬢さん方はきっと日本語を勉強していたんだろうね」
「じゃあアンタも貴族ッつーことになるぞ
なんでこんなとこで働いてんだよ」
「いやいや俺は
ここに稼ぎに来ている…レガト人だ
昔は日本人がよく来る店で働かされててね
それで少し話せるんだ」
レガト人…!?
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Mona(プロフ) - アヤさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます( ; ; )これからものろのろ更新ですが気長に待って頂けると嬉しいです!これからもよろしくお願いします(^^) (2019年12月8日 0時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 早く!続きが読みたくて、うずうずしています。かっちゃんとステラの葛藤が待ち遠しいです。いつまでも次の話待ってます(*´ ˘ `*) (2019年12月7日 10時) (レス) id: ffe771d046 (このIDを非表示/違反報告)
Mona(プロフ) - あすまさん» ありがとうございます!これからも亀更新ですが頑張りますね( ; ; )よろしければ他の作品も覗いてやってください(^^) (2019年11月27日 22時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
あすま(プロフ) - 最後までいっきに読んでしまいました!とっても面白いです!更新楽しみにしています!応援しています頑張ってください! (2019年11月25日 1時) (レス) id: 0aabcfb8f7 (このIDを非表示/違反報告)
Mona(プロフ) - siroさん» ありがとうございます!これから面白くしていくつもりですので最後まで見届けて頂ければ嬉しいです(^^) (2019年10月18日 22時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mona | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=academia1st
作成日時:2019年9月27日 20時