【五条悟】ブラックスマイル 2

79. うつつゆめ ページ46

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何も無い空間。



そこに居たのは2人。

五条くんと…
おそらく呪力の流れからして天元様だった。

でも違和感もあった。
天元様は…人間というより
まるで呪霊のような存在に感じたのだ。

2人は私に気づかない。
足音を消しているつもりも無いのに。



声をかけようとした時

2人の話し声がはっきり聞こえた。




五「…何で毎回好きになるんだろうね。
本当に俺は馬鹿だ」


五条くんは笑っていたけれど
とても悲しそうな顔をしていた。



天「…仕方の無い事ではある。
記憶も共に消えるからね」

五「……天元様はさ
俺にどうしろって言えないの？」

天「限られた中でしか言う事はできない。
私はもはや私では無いが、現に過干渉する事は
縛りにより不可能だ。


これは言える事だが
君も過去数十回ここに至る為に縛りを設けた。
トリガーである彼女と自分の間に」

五「そっか、縛り…ね。


多分俺は今まで何回も
彼女に全く同じ縛りを掛けていたんだろうな」


天「そうだ。

自分では結果を左右できないかつ
自身を苦しめる条件で縛りを結ぶ事で
君はこの力を得てきた。


…そして、それによって
君はまたここに戻って来ている」




天元様と五条くんは面識が何回もあるようだが
それに五条くんも気づいていないようだった。



五「…A、そこにいるの？」



ふと五条くんが私を見た。
完全に目が合った。

だけど私が口を開く前に


五「…居るわけないか。


ごめん。
俺は…また君を守れなかった」



また？どういう事？



言い返そうにも声が出ない。




よく分からない。
これは夢であるはずなのに

何故ここまで夢と信じる事が出来ないのか。




目を覚ますと、変な汗をかいていた。

昨日にあんな襲撃があったから
疲れていたのだろうか。



どこか違和感が残る。




………


久しぶりの更新です。申し訳ありません( ; ; )


☆10頂けると続編に向けても頑張れますので
よろしくお願いします！！

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