【呪術廻戦】ブラッドスマイル

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虎杖side




教室で何気なく2人で話していた時



『私、虎杖くんの事が好きなのかな』

「…はい？」



俺？なんで急に？？
めちゃくちゃ腑抜けた声出たんだけど。

この子は時々、ネジが飛んだ発言をする。


『…宿儺の事を嫌いになれないのは
虎杖くんが好きだからなのかなって思ったの。

宿儺が死んじゃえば…貴方も死んじゃうから』



いや言ってる事はわかるよ。
だけど、全くそんな素振り無かったじゃん。

今だってめちゃくちゃ淡々としてるし。
告白ってこういうもんなの？



『って思ったけど違った。ごめん。

虎杖くんにキュンキュンした事ないもん』


「…デスヨネ」


ちょっと安心したような、寂しいような。


『…虎杖くんでも…
中の人でも良いから答えて欲しい。


前に私を殺そうとした時
どうして攻撃を当てなかったの？

あの軌道の逸れ方はわざとだよね。
逸らしたのはどっち？』



…確かに俺も驚いた。

あの時必死で体を取り戻そうとしたけど無理で
まして宿儺の動きなんてコントロールできない



「俺…じゃないよ」


そう答えると、驚いたような顔をする。


『…虎杖くん、宿儺と変われる？
…私とお話ししよう。少しだけで良いから』



宿「…早く代われ、小僧」



確実に宿儺は彼女を殺さない。
だから代わった。



普段なら宿儺が誰かと話してる会話は
聞こえるのに、今回は何も無い。




元に戻った時には、彼女は泣いていた。
それも俺の腕の中で。

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