【呪術廻戦】ブラッドスマイル

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五条side





_______親が勝手に決めた縁談。

俺は2年後、18になったら結婚するらしい。
目の前にいる女と。



まあそれはそれは良いとこのお嬢さんで
ニコニコしてて、上品で可愛くて。


さぞ大事に育てられてきたんだろーな。
だけど、それだけだ。


「あのさ俺アンタと結婚する気ねーんだけど」

『ええ、知っています。
私も出来れば貴方以外の方と結婚したいです』


顔色一つ変えずにそう返される。


正直ムカついた。
俺に対してそんな風に言うのは
イカれてる硝子と歌姫くらいしかいねーし


この子は見合いの段階である程度五条家の事も理解していたけど関係ねぇ。

術師じゃねーパンピーの女なんて
俺を拒否する理由が逆に見つからねえもん。



だから、惚れさせてから捨てようと思った。


わざとらしいくらい沢山デートに誘って
一緒にいる時間をめちゃくちゃ作った。


不思議な事に、彼女もデートを断らなかった。




そして半年経った頃。やられたのは俺だった。

いつの間にか彼女が隣にいるのが当たり前で
頭から離れなくなっていた。



傑や硝子には見せれないような自分の弱さや
不甲斐なさも彼女になら話せた。

彼女の隣が、俺の居場所になっていた。





そしてある日。確か京都校との交流戦で
ミスって相手に一本取られた時。



「あー、もっと強くなりてぇ〜

アイツら片手で捻り潰してぇ〜



Aもさ、旦那が最強だったら安心だろ？」



悔しくて仕方がなかったけど
彼女の前では笑いを取るつもりで言った。


だけど彼女は俺の手を握って



『これ以上…強くならなくて良いんだよ』



そう答えた。

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