【五条悟】ブラックスマイル

13. 質疑応答 ページ15

【貴女side】



「ハハ、野薔薇は良い意味で単純だからね！

良かったよ仲良くなれそうで」



『仲良くなったかは分からないけど
…それで、聞きたい事って？』


今は談話室に2人。


「そりゃあ沢山残ってるよ」

『纏めて聞いてくれる？』

「そんなに僕と長話するのが嫌？」

『ううん、そんな事ないよ』


その目隠しのせいで
表情の全てを正確に読み取れない。

口角は上がっているけど、目は笑っていない。
おそらくそれが正解だろう。


「まぁいいや


１つ目。
宿儺の指を手に入れた場所は何処か

２つ目。
悠仁を殺せと指示したのは誰か

３つ目。
高専と再び関わり始めたのはいつ頃からか

４つ目。
何故…傑が死んだ事を知っているのか

５つ目。
アイツと何か手を組んだ事があるのか



…ってとこかな」



『随分と多いね』

「これでも絞ったつもりさ」




これを聞いて何になるのだろう。
私から呪詛師側の情報を得ようとしている？
別にそんなに関わってないんだけど。




『…１つ目と３つ目。

数ヶ月前に高専関係者に見つかってから
色々お願いされるようになっただけ。

宿儺の指はお願いされていたわけじゃ無いけど

お願いのついでに出てきた特級呪霊が
持ってたから回収しただけ。


２つ目は返金して依頼を破棄したから
答えられない。


４つ目と５つ目。

夏油くんが呪詛師になってからも会っていたし

彼が死んだ日の夜も会う約束をしていたの
ただの友人として、ね』





その日、死際の彼から電話がかかって来た。

【悟が来る。だから会えない。すまない】


確かその日は乙骨という少年についてる
特級怨霊を取り込みに行くとか言っていたのに


その夜、電話通り
彼は待ち合わせ場所に来なかった。



『彼は誰かさんと違って時間を守る人だから』

「失礼だな
君とのデートなら約束の1時間前に行くさ」

『話が終わったなら私は戻「何で」』


「何で、傑とは会ってたの？

そんな仲良かったっけ」



1回目は偶然だった。

そこで呪詛師にならないかと誘いを受けた。


正直私はどちらでも良かったけど

ホステスやってる方が楽だし
何も考えなくて良いという理由で断り続けた。

それに…待っている人だってその時には居た。


それでも彼が定期的に会い続けてくれた理由は
何だったのだろうか。


『…分からない』

14. 最強と最強→←12. ちょろい

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す