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咆哮ってなに ページ38

リドルの魔法も跳ね返し、再び辺りには砂嵐が吹き荒れた。

総員退却、エースたちは怪我人を運び、リリアは救護を呼び。

リドルたちは目の前の獣に向き合った。ジャックやラギーも手伝うと立ち上がる。



どす黒い感情に塗られた声でレオナは嗤う。



「ッハハ……笑えねぇ冗談だ

全員明日の朝日は拝めないと思え!!!」




大きな影…ブロットの爪が手負いのラギーに迫ったとき、






別の咆哮が響いた。






雄叫びのような、金切り声のような、断末魔のような、叫び声。






その場の誰もが、指一本動かせなくなった。

オーバーブロット状態のレオナですら身体が言うことをきかない。



その声の正体はレオナの顎を蹴りあげ、恐ろしく普段通りに笑った。









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『ご機嫌麗しゅう、寮長サマ?』









その瞳に光がないことは、目を合わせたレオナしか気付けなかった。

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作者名:くろかは | 作成日時:2020年3月24日 15時

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