近くて遠い《2》 (ページ9)

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咲良「よく言われるんだよね～それ。

ほら、私って可愛い顔してるじゃん？」

『自分で言う？笑』

咲良「いやいや、本当に結構悩んでんだよ？

中身おっさんだからマイナスギャップで振られたことあったし」

『確かに、知らない人は驚くかも。

でも、私はおっさんみたいな性格の方が好き』

咲良「んふふ～でしょ？」

『うん』

咲良「さーてと、やっと私と2人で飲んでくれてるし本題入りますか」

『本題？』

咲良「なんか悩み事あるでしょ～？」

『え？』

咲良「話聞いてあげなきゃなーって勝手に使命感持ってたんだけどさ

なっかなかプライベートで付き合ってくれないから。

まぁ、それにも理由があるんだろうけど」

『……』

咲良「今日は話してもらおうじゃん？と思って」

『話せと言われても、、』

咲良「……まだ何も聞いてないけどさ

私のことは信用してくれても良いと思うよ？

自分で言うのも変だけどね」

『んーっ……』

咲良「あー、ごめんごめん。

じゃあ私が質問をします！それに答えてください」

『……はい』

咲良「例の家に泊まったりとかしてた幼馴染はどうしたの？」

『……』

お泊まりした幼馴染…

望のことか。

そういえば、望の家に泊まって出社した時あったっけ。

咲良「ずーっと気になってたんだよね。

幼馴染の子の話してた時、その子に恋してますって顔してたのに

気付いたら西島さんと良い感じになってるし」

『んー。』

咲良「西島さんといる時楽しくなさそうって言うわけじゃないけど

複雑そうな顔する時増えたから、こりゃ何かあったなぁって思ってたの」

本当にその観察力分けて欲しいよ。

咲良「さて、答えてください」

『……っはぁー。

分かりました。』

咲良ちゃんの押しに負けて一つ一つ丁寧に説明していく。

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