近くて遠い《2》 (ページ37)

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プロポーズを受けた妄想をした時は

きゃー！！なんてはしゃいでたのに

実際受けてみたら案外落ち着いてる私。

『理想と現実は違うってことかな、』

私が結婚するって言ったらみんな何て言うかな？

咲良ちゃんは自分の事のように泣いてくれそう。

しげちゃんは、まずは紹介しろ！

俺に挨拶なしで結婚とはどうゆうこっちゃ！

とか言いそう。笑

望は………

『望は何て言うかな…』

おめでとうって祝福してくれる？

お前みたいなやつでも結婚できるんやなって嫌味言ってくるのかな。

それとも……少しは寂しがってくれたりする？

『………はぁー。』

ため息をひとつ吐き、はめた指輪をそっと箱に戻した。

『お風呂入ってこよ』

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それから、しばらく頭の中は隼人くんからのプロポーズと

海外へ行くか行かないか、その事でいっぱいで

ぼーっと考える事が増えた。

咲良「最近、やたらぼーっとしてるけど大丈夫？」

『んー、うん』

咲良「はぁー、何話してもそればっかり」

『うん』

咲良「今日の朝何食べた？』

『うん』

咲良「あーもう！！何なの！？

何があったか話して！！」

『えっ？ごめん、もう一回言って？』

咲良「だーかーらー！何が理由でそんなぼーっととしてるの！？」

『えっ、私ぼーっとしてた？』

咲良「してました！これがぼーっとしてないって言うなら

どれがぼーっとしてるのか教えて欲しいね！」

『ごめん、』

咲良「何があったの？」

咲良ちゃんには言ってもいいかな、なんて思ったけど

ちゃんと、気持ち決めてから報告したい。

『んー、今は言えない』

咲良「また隠し事ー？

1人で抱え込んで倒れた日のこと忘れたの！？」

『違うの！

ちゃんと、悩んで迷って自分で答え出してから話したいから。

だから、お願い。待ってて？』

咲良「はぁーっ。

はいはい、分かりました待ちますよ。

何で悩んでんのか知らないけどさ

……自分の気持ちに正直に。だからね？」

『ん、ありがと』

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