近くて遠い《2》 (ページ19)

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『えー、また"み"ー？』

しばらく続き、お互い潰し合いが始まる。

Aミョウガ

しげちゃんみつくもんちゃうんかい

Aだってないんだもん

しげちゃんがり

A料理

しげちゃんリンリンとシャンシャン

『いや、"ん"ついとるし』

しげちゃんが、いる動物園

『やから"ん"ついとるって』

しげちゃんと、見せかけて実は公園

『いや、だから…笑

しりとり下手くそかって』

なんて、しげちゃんとのしりとりに夢中になっていると、再びオフィスのドアが開きビクッと驚く。

そうでした、私犯人突き止める為に会社に残ってたんだ。

そっとスマホを閉じて息を潜める。

『……っ』

スマホについたライトで照らしながら私の机に近づき何かしている人影。

間違いない、あの人だ。

意を決して飛び出していった。

『あ、あのっ！！』

「きゃっ！！」

まさかこんな時間に電気もついてない中、誰かがいるなんて思ってなかったんだろう。

凄く驚いた声に私まで驚いた。

暗がりでまだよく見えない為、小走りで電気をつけに行った。

『………あっ。』

明るくなったオフィス。

パッと顔を見ると

『＿＿＿長野さん……？』

長野「……」

そこにいたのは長野さんだった。

『どうして長野さんがここに…？』

予想外の人物に驚きを隠せない。

ほとんど関わりもない長野さんが私に悪戯をしてたの？

長野「……っ」

『……答えてください、長野さん』

長野「……あの……ごめんなさいっ！」

泣きそうな表情でいきなり頭を下げてきた。

いや、泣きたいのはこっちなんですけど。

とは言えここで大きな声を出せば余計に何も言わなくなるだろう。

ゆっくりと長野さんに近付いて話を聞くことにした。

『長野さんだったんですか？

今まで私にして来たこと全部。』

長野「……」

『どうしてこんなことするんですか？』

長野「ごめんなさい…」

『謝ってるだけじゃ分かりません。

ちゃんと説明してください』

すると、ゆっくりと話し出した。

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