宮侑似の狐拾ったら人生変わった

覚醒 ページ42

貴方side



『＿＿＿Aの名の元において命ず



太陽の神…天照大御神



月の神…月読尊



海の神…素戔男尊よ



私の前に顕現し、力を指し示してくださいませ』



そう言い放つと、私の周りに天照大御神、月読尊、素戔男尊が現れた



『！天照大御神、月読尊、素戔男尊…』



天｢お呼びになられるのをお待ちしていましたよ｣



月｢私たちの愛する子供よ。｣



素｢あいつと同じ容姿してらァ｣



『っ、力を、お貸しください』



月｢ええ、もちろんですわ｣



侑母｢Aちゃん…｣



『…お母さん、』



侑母｢！｣



『"全員"助けるから、今は私に守られててね』



侑母｢…お、ん｣



『＿＿結界』



治と角名と銀とお母さんに大きな結界を張る



治｢！妖力…｣



『…』



『侑』



そっと侑の所に行き、頭を抱える



『…ありがとう、守ってくれて』



『絶対に死なせないよ、』



『天照、治癒は出来る？』



天｢もちろんですとも｣



天｢…癒･優奏｣



暖かい春風の様な風が吹く



侑｢…ん、｣



侑はゆらゆらと睫毛を揺らした



『侑、』



侑｢…A……？｣



『…ありがとう』



侑｢？｣



『…こんなムードもへったくれもない場所だけど』



『…私も好き、侑』



侑｢！｣



『…大好き』



ふふ、と優しく微笑む



侑｢…そんな顔も出来るんか｣



『！…開口一番に失礼な』



久しぶりに侑の声をちゃんと聞いた



掠れた声ではなくて、



苦しそうな声ではなくて



優しくて、どこか安心できるような声を。



『…よかった』



ぎゅ、と首に腕を回す



侑｢…おん｣



『…照れてる？』



侑｢うっさいわ｣



侑の顔をちゃんとみて、触れるような優しいキスをした



侑｢！｣



『決着つけるから、休んでてね』



侑｢ぁ、お、おん、｣



『＿＿結界』



侑｢！？｣



『…後で説明してあげる』



月｢お熱いですね？｣



『うるさいよ！！』



素｢リア充燃えろ｣



『おい海の神が火を生み出してどうすんだ』



天｢あらあら｣



『あらあらって…』



哀｢…｣



『わ、いないと思ったら仲間を集めてたの？』



哀｢マリーとクロユリ…そしてアザミを呼んでいたのよ｣



『…アザミ』



『素戔男尊、アザミには本気出して潰していいよ』



素｢いいのかァ？｣



『うん！』



『月読尊も、天照も、本気でね』



天｢かしこまりました｣



月｢えぇ｣



私は…哀の相手だ。

少し時間は遡り→←誰の声

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す