105話 ページ12
及川side
ぱちり
目を開けると、岩ちゃんが医務室のベットに横になりながら窓の外を見ていた
刺された腕がズキズキと痛む
及｢…岩ちゃん｣
岩｢…おー、起きたか｣
岩ちゃんが俺の方へ振り向くと、困ったように笑った
及｢…俺たち、生きてるんだね｣
岩｢だな。｣
なんで俺たちは生きてるんだろうか。孝樹と汰雅に殺されたはずだったのに。
岩｢なあ、及川｣
岩ちゃんが再び窓に顔を向ける。俺から岩ちゃんの顔が見えなくなった
及｢なあに？岩ちゃん｣
岩｢…お前、まだAのこと好きなのか｣
岩ちゃんが少し物音を立てたら掻き消えてしまいそうな程の声で言い放った
及｢……っ、｣
好きなのだろうか
Aのことが、今でも
･
及｢好きだよ｣
岩｢！！｣
及｢好きだよ、好きで好きで愛しくて｣
･
･
及｢＿＿殺したい｣
岩ちゃんが目を見開いて勢いよく焦ったように俺の方を見た
及｢あの日、電話の内容を聞かれたあの日｣
及｢俺は猛烈にAのことを殺したくなった、｣
及｢あの絶望した顔、全部が愛おしいと思った｣
残念そうな、悲しいふりをする演技だって、容易だった
及｢俺の手でAが死ぬことに心底興奮する、俺の手でAを壊したい｣
どうしようか、俺の手でAを壊したい、俺のモノにしたい、
目の前が見えない、Aを壊したいという思考に侵食される
岩｢お前＿＿＿＿っ！｣
岩ちゃんが俺に手を伸ばした瞬間、岩ちゃんの痛みで歪んだ顔が視界に映った
及｢！！！岩ちゃん！｣
侵食してきた思考は吹っ飛び、正気に戻れた
岩｢…お前、｣
及｢…｣
岩ちゃんが泣きそうな顔をして、俺を見る
及｢…ごめんね、岩ちゃん｣
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紅映 花(プロフ) - ぷるーすとるさん» わーい！！！ありがとうございます！！！！！！！！！ (2022年3月26日 15時) (
レス) @page5 id: bf47e679f7 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるーすとる - 一気読みしてしまいました…！すごく好きです！文章では伝わり切らないほどテンションぶち上がっております！ (2022年3月16日 22時) (レス) @page14 id: d164243b11 (このIDを非表示/違反報告)
紅映 花(プロフ) - ｼﾗｽﾁｬﾝさん» うわああああんんんんおまたせしてすみません！！！！！更新頻度あげられるよう頑張ります！！！ (2021年8月11日 20時) (レス) id: 363f6bd2a2 (このIDを非表示/違反報告)
ｼﾗｽﾁｬﾝ(プロフ) - 待ってました！ (2021年8月8日 16時) (レス) id: d01cf80ca9 (このIDを非表示/違反報告)
紅映 花(プロフ) - 月宮神楽さん» お待たせしてすみませんんんんんんん！！！！！侑はイケメンだと思ってます（ (2021年8月7日 19時) (レス) id: 363f6bd2a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅映 花 | 作成日時：2021年2月16日 19時
