ジュース ページ5
貴方side
『ジュース買いに来ただけなのにどうしてこうなった?』
そう、今私は
モブA「…侑くんに付き纏うなや」
はー、こういうの、ほんと大変だよね
『…あんたたちが口出す必要ないでしょう?』
モブA「っ!!調子のんなや!!」
パチンッ、と乾いた音が鳴った
モブA「…え、」
私が叩かれた音ではない
叩いてこようとした手は腕で受け止めた
乾いた音が鳴ったのは…私が叩いた音だ
女の子の顔を両手で包む
『ねぇ、あんたは侑が好きなんでしょう?』
『私も侑が好きだよ、本気で。中3の頃からずっと好きだよ』
『…ならあんたも正々堂々と勝負してきてよ』
『真っ正面から勝負してきなよ』
『メイクしたりして、頑張って可愛くして。好きな人に振り向いてもらえるような努力してよ』
『…それで私と正々堂々勝負すればいいじゃん。』
モブA「っ…」
『…叩いてごめんね、』
モブA「!!!」
モブA「ご、め、ごめんなさい…!!」
『ううん、お互い様だよ、叩いてごめん、』
モブA「私は、私は侑くんが、好きなんや、でも諦める、」
『…なんで?』
モブA「霧秦さんの恋、応援したいんや」
『!…あはは!面白いね、あんた。』
自分の恋諦めて、私の恋を応援するの?
『ねぇ、名前は?』
「私、私は
『笑ちゃん、いい名前じゃんか。いつも笑ってなよ、可愛い。』
笑「!…ふふ、ありがとぉ、」
『ほら、笑った方が私は好きよ』
笑「…女たらしや!!」
『えぇ!?違いますぅ!』
『…Aって、呼んでね?』
笑「!…おん!」
なんか…友達できた!?!?
117人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紅映 花 | 作成日時:2020年8月10日 0時