作者の夢から派生したお話 ページ47
設定:情報屋。組織に入ってない。Aと安室の感情が逆。
Aside
ｶﾗｰﾝ!とポアロの扉を開ければ、「いらっしゃいませ」と重なった男女の声が店内に響いた。
『透くーん！会いに来たよー!!』
「お帰りになって下さい(ﾆｺ」
『ひどい!?……う、売上の貢献しに来ました!!』
「……仕方がありませんね。隅の方で静かに大人しく売上に貢献して頂いたら、速やかにお帰りください」
『……透くん辛辣……(ｼｭﾝ』
とぼとぼと肩を落として歩く。でもちゃんとカウンター正面を陣取って座れば、目の前には大好きな人の姿。
情報屋という仕事上、彼のことは他の人より知っている。探偵、組織の幹部、そして公安警察。彼のことを知ったのは、公安からの依頼があったからだ。
何度もやり取りをしているので、それなりに信頼関係は築けているはず。彼の欲しい情報＋αを添えつけて、仕事はきっちりこなしている。
「はぁ……ご注文は？」
『そんなため息付いてー。他にもお客さんいるのにいいの？』
「…………ご注文は？(ﾆｺ」
笑顔に無理矢理感を感じる……まあいいや。
『珈琲と……透くんの愛情がいっぱい詰まったハムサンド下さい！』
「珈琲と、カラシを大量に詰めたハムサンドですね。お待ち下さい(ﾆｺ」
『普通のハムサンドでお願いしますぅ……(ｼｸｼｸ』
透くんには私の好意を伝えてある。なのに彼からは厳しい言葉が飛んで来ることが多い。こんなに好きなのに……ぶー……。
透くんの動きをじーっと見つめていれば、「お待たせしました」と注文したものが目の前に並べられる。ハムサンドから彼の顔へと視線を向ければ、崩れることのない営業スマイル。
『透くん、透くん』
「……何ですか？」
『“あーん”って食べさせて？』
「…………あーん」
透くんはハムサンドを一切れ手に取ると、私の口元まで運んでくれる。やってくれるとは思ってなかったので一瞬膠着した。けどすぐに気を取り直し、彼の行動に頬が緩む。
周りの透くん目当ての女性客からは、鋭い視線をびしばし感じるけど気にしない。優越感を感じながら
『あー♪』
って口を開けば、笑顔の透くんがハムサンドを口まで運んでくれる。『ん』って口を閉じようとしたら
『むぐっ!?』
透くんが持っていたハムサンド一切れ分を、口の中に詰め込まれた。後ろへ顔を逸らそうとしたんだけど、空いている手で後頭部を掴まれて固定されたため動けない。もぐもぐと口を動かし咀嚼する。
.
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輝(プロフ) - 雪丗さん» ホントですか！？やった…！ありがとうございます！！ (2018年9月9日 15時) (
レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 輝さん» リクエストありがとうございます。お時間掛かるかもしれませんが、書かせて頂きたいと思います。少々お待ちくださいませ。 (2018年9月9日 13時) (レス) id: a6201812ee (このIDを非表示/違反報告)
輝(プロフ) - 自分を好きと言いながら昴に泣き付いたり他の人に抱き着こうとしたりする夢主に嫉妬する安室さんが見たいです！ (2018年9月9日 11時) (レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)
輝(プロフ) - 作者の夢から派生したお話の最後で昴に泣き付いてましたよね。それで出来たらなんですが (2018年9月9日 11時) (レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます。楽しんで頂けたようで嬉しいです。 (2018年8月26日 19時) (レス) id: a6201812ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪丗
| 作成日時：2018年6月11日 22時
