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呪霊に右半身を取り込まれている呪詛師。虚ろな目で私の姿を捉えれば、ゆっくりと口を開いた。
「……五条悟、ではないな。……誰だ?」
『呪術高専二年。君がご執心である五条悟くんの同級生さ』
「……五条悟はどこにいる?」
『残念ながら他の任務で出払ってるよ』
「なにっ!?」
悟くんが来ていないことを知った呪詛師は、力を感じられ無かった目に生気を宿した。それほど悟くんへの執着が激しいと見える。
「五条悟がいないとはどういう訳だッ!!」
『だから他の任務で出払ってるんだって。さっき言ったろ』
「アイツを殺すために用意したんだ!私の手駒をッ!」
『これっぽっちの任務に未来の最強呪術師様を派遣するなんて勿体ないってことだよ』
「ふざけるなッ!!」
私の言葉に怒りで膨れ上がる呪詛師の呪力。呪霊に取り込まれかけているせいか、呪力制御が上手くいっていない様子。纏わりついている呪霊も嬉々とした表情だ。怒りや憎しみは呪霊の好物だもんな。
「私が与えたんだ……、役に立たない奴等へ……。
周りを見回すかのように頭を動かす呪詛師。大声で「あの女を嬲り殺せッ!五条悟を引き摺りだすんだッ!!」って喚いてる。それにジト目を向けてやるしかない
『だーかーらぁー……、もう君だけしかいないって言ってんだろー。聞けよー。人の話しー……』
「っ!?そんなはずはない!何十もの構成員に
『いたねー。いたよ。いたいた。呪霊に取り込まれた人達』
この最上階に辿り着くまで様々な姿をした呪霊がいた。中には呪霊に取り込まれかけている人なんかも見た。けど呪霊に取り込まれてしまった人は元に戻ることは無い。
私が見た人達は、残念ながら誰も彼も手遅れ。呪霊だけを斬り落としたとしても、肉体の半分以上を失うことになる人達ばかりだった。だから
『全員
助けるには
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雪丗(プロフ) - 有紀さん» 有紀様、いつもお読み頂いてありがとうございます(*^^*)相変わらずの遅筆で申し訳ないです(>_<)またチマチマと書き進めて行きますので、更新再開した際にはよろしくお願い致しますm(__)m (2021年12月19日 23時) (レス) id: a83da031ca (このIDを非表示/違反報告)
有紀(プロフ) - いつも更新楽しみにしていました(*´꒳`*)続きがとっても気になりますが、過去作品読み返しながら待ってますね!これからも頑張ってください╰(*´︶`*)╯♡ (2021年12月19日 20時) (レス) @page48 id: 6e9316e3b7 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 寝子さん» 寝子様、いつもありがとうございます!励みになっております(*^^*)これからも今作品共々、よろしくお願い致しますm(__)m (2021年10月9日 10時) (レス) id: a83da031ca (このIDを非表示/違反報告)
寝子(プロフ) - 続編移行おめでとうございます。いつも楽しみにしています。これからもがんばってください!(≧▽≦) (2021年10月8日 23時) (レス) id: 031b8fe371 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪丗 | 作成日時:2021年10月8日 10時