203,CSSで文字間隔と行間を少し開けるように設定しました。お好みによってCSSのON/OFFをお願い致します。(CSSを設定するとスマホ表記で三点リーダー(…)が中央表記から下表記へ変わってしまうのが難点。フォントを変更すると良いらしいけど、作者はその領域に至らない。残念…) ページ21
『股関節の稼働領域を広げるのは大切だよー。動きに大きな違いが出るからねー。それに怪我の防止にも繋がるしさ。一石二鳥ってやつだ。だからほら。頑張れ頑張れ♪』
「こんのッ、ドS──ッ!」
『良かれと思ってやってるのにー、ひどい言い様だなー』
「言ってることとッ、表情がッ、合致してねぇ……んだよッ──!!」
『え?』
悟くんの言葉に疑問を漏らしたところで、パシャリとシャッター音が聞こえた。そちらへ顔を向けてみれば、硝子ちゃんの手にはケータイが握られており、カメラのレンズが私へと向けられている。
「A、とても良い表情をしているぞ」
って画面が見えるように反転してくれた。それを見やれば
『あらやだ。失礼』
いじめっ子さながら、もう本当に楽しくて楽しくて溜まらない!って顔面いっぱいに書いてあった。
『(最近、ポーカーフェイスが崩れ易くなってきたな……。困った……)』
悟くんの手首を離して、自分の両頬をマッサージしながら
ポーカーフェイス♪
ポーカーフェイス♪
とっても、大切っ、ポーカーフェイス♪
これがー、出来なきゃ、駆け引きできない♪
ポーカーフェイス、とっても大切♪
私の顔面、やればーできる子♪
って内心でリズムよくお呪いを掛けてみた。最後に両手で顔を覆い『……よし』と一言呟いたら、柔らかく笑みを浮かべ、もう一度悟くんの両手に手を伸ばす。だけど
「逆に恐ぇわ!!」
って手を引っ込められた。ひどくねー?
立ち上がったかと思えば、逃げるように距離を取ったところに座った悟くんを見て、じゃあ今日は終わりってことにしようと勝手に決める。悟くんの足を抑えるために開いていた両足を閉じて体勢を整えた。
ところで、さっきからずーっと熱烈な視線を感じるのは気のせいではないはずだって顔を向けてみれば、キラキラと目を輝かせているワンコ系男子。私と目があった瞬間、
「自分にも鍛錬をお願いします!」
という想像もしていなかった申し出に『……はい??』って言葉しか口から出てこなかったわ。
「ありがとうございます!!」
『待て待て。ワンコ系男子く』
「灰原 雄です!」
『そうだったね灰原くん!でもちょっと待て!?今の返しは了承じゃないから待て!』
私の待てという言葉を聞いて、きょとんと目を丸めながら軽く首を傾げる灰原くん。……ワンコ系じゃなくてワンコなんじゃないか?
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雪丗(プロフ) - 有紀さん» 有紀様、いつもお読み頂いてありがとうございます(*^^*)相変わらずの遅筆で申し訳ないです(>_<)またチマチマと書き進めて行きますので、更新再開した際にはよろしくお願い致しますm(__)m (2021年12月19日 23時) (レス) id: a83da031ca (このIDを非表示/違反報告)
有紀(プロフ) - いつも更新楽しみにしていました(*´꒳`*)続きがとっても気になりますが、過去作品読み返しながら待ってますね!これからも頑張ってください╰(*´︶`*)╯♡ (2021年12月19日 20時) (レス) @page48 id: 6e9316e3b7 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 寝子さん» 寝子様、いつもありがとうございます!励みになっております(*^^*)これからも今作品共々、よろしくお願い致しますm(__)m (2021年10月9日 10時) (レス) id: a83da031ca (このIDを非表示/違反報告)
寝子(プロフ) - 続編移行おめでとうございます。いつも楽しみにしています。これからもがんばってください!(≧▽≦) (2021年10月8日 23時) (レス) id: 031b8fe371 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪丗 | 作成日時:2021年10月8日 10時