今、やれることをやる 一【呪術廻戦】

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お前のは八割くらい本気で思ってんだろ。って脳内でツッコミを入れてやる。

「ぶっちゃけるとAがいると楽」
『本当にぶっちゃけたな。私はあんたのお母さんじゃないわ』
「Aを母親だなんて思うわけ無いじゃん！」

お腹を抱えてケラケラと笑ってるヤツ。へーへー、どーせ小せぇですよーっだ。って言われ慣れ過ぎて開き直る。

人の手首を握っていた悟くんだったが、そのまま手の平の方へと滑らせて行き、指を絡めるように握られた。所謂恋人繋ぎというやつ。

握られた手へと顔を下げて確認後、何してんの？って悟くんへと顔を向ける。

「世間の目が気になるなら、いっそのこと本当に恋人になる？」

色気をふんだんに醸し出している目の前の人へ

『……馬鹿か？』
「ちょっ！？真顔は止めよう！？心に刺さった！悟くんのガラスのハートに！！」
『はぁ……馬鹿だ』
「二回目！？」

もういい。って手を離して悟くんへ背を向けて歩く。後ろから何か聞こえるけど、全部シカトしといた。








──二日後。
悟くんが任務で遠出することになり、家を開けるとのことで、私は荷物を纏めて寮へと移動した。大丈夫。夜蛾学長には事前に了承を得ておいたから。

ただ戻ってきた悟くんに部屋へと乱入され

『……入室認めてないですよ？』
「帰ったらもぬけの殻なんだもん！」
『寮に入るって言いましたよ』
「入りたいって希望聞いただけなんだけど！？」
『じゃあ入りました』
「僕は許しません！さぁ帰るよ！」
『やだ』
「疲れて帰って来た僕に家事をしろって言うの！？」
『私が居着く前までやってたことでしょ……』
「帰ってご飯無いのヤダ！」
『自分で作るとか、買って来るとかしなよ。それに外食って選択肢もあるじゃん』
「毎日のお弁当も楽しみだったのに！」
『知らんわ。……もしかして悟くんってば寂しんぼですか〜？』
「そうだよ！！」

からかって言った言葉に肯定が返されるとは思っていなかったので、ビックリした。

「Aが居ないと寂しい！だから帰ろうッ！！」
『ちょぉぉい！連れ去ろうとするなっ！強い強い！！力強いッ！！』

長い攻防戦が繰り広げられたということは言うまでもない。

大騒ぎしていたから、野薔薇ちゃんに悟くんと同居していたことがバレた。それによって悠仁くんと恵くんにもバレたことは……言わなくても分かるよね。はぁぁぁ……。


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