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『ノリでも良いのでちゃんと付いてきてください』
「え?ノリで付いてって良い話?」
首を傾げながらも楽しそうにしてる目の前の人へ『ご飯に変なもの盛るくらいには、本当のことを知りたいのでしょう?』と問い掛ける。
「それも気付いてたんだ」
『そういう類いのモノは、全く効かないですけどね』
バッサリと切り捨ててやれば、上がっていた口角が消えた。隠れていて見えないが「……本当に君、何者?」と、人を見定めようとしているのを感じ取る。だから
『これからそれを話すんだっつーの』
「ねぇ?崩れたよ?敬語崩れた」
『失礼。貴方が面倒そうに見えて』
「結構口悪いね!」
『育ちが悪いもので』
「見た目に騙されてる人多そ〜」
『その言葉、そっくりそのまま返してあげます』
このままではコントが延々に続くのでは?と思うのは私だけか?んなもんやってらんねーわ。ってことで「へぇ〜?なら君も騙され」何か言い掛けてるけど、ぶった切る。
『私がここにいる経緯を、一から話すとなると長くなりますが』
「唐突に本題に行くんだ」
『マジで長いから聞け』
「あ、はい」
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な?めんどいやり取りだろ?本題に辿り着くまでが長いんだ。やだろ?やだったよ。
私の話す嘘っぽく聞こえる実際にあった内容。それをノリなのか真剣なのか耳を傾ける五条さんから、途中に質問を投げられつつ、一から九くらいまで話したんだわ。
さすがに体質のことは、自分から口にしなかったんだけど
〈ところでさ。A。君、何か混ざってるよね?〉
って言われた時は本当に吃驚したよ。何も言えずに口を噤んでいたら、五条さんは目隠しを外した。
露になった隠された目。傷があるとか、目が見えないって訳じゃなかった。長い睫から見える整った目の形。その奥には、吸い込まれそうな程に綺麗な碧眼。いや、私は翡翠の方が好き。
何となく察してはいたけど、五条さんはイケメンの部類だった。こういう人を残念なイケメンっていうんだな。って答えに辿り着いたわ。
話が逸れ掛かってしまったが、五条さんは彼の属してる組織や彼自身の能力を含め説明してくれたよ。
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雪丗(プロフ) - 寝子さん» 神作者だなんて…((( ;゚Д゚)))畏れ多いっ…!(;>_<;)作者の方こそ自分の作品を読んでくださる寝子様や読者様方に出会えてとても幸せです。本当にありがとうございます(*^^*) (2021年8月5日 22時) (レス) id: a83da031ca (このIDを非表示/違反報告)
寝子(プロフ) - 読み返し中です。爪痕を残していくスタイルです。こんなに面白い作品を書ける神作者に出会えて幸せです。これからも応援しています! (2021年8月5日 16時) (レス) id: 031b8fe371 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 十六夜さん» 御了承ありがとうございます(^^)そうなんですよ。最強の目には敵わないんです(笑)声援もありがとうございます(*^^*)これからもよろしくお願い致しますm(__)m (2021年2月11日 15時) (レス) id: 61bafc2705 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜(プロフ) - はい!もちろんです!そうですよね、五条先生なら絶対にすぐ気づいちゃいますね!なにせ最強ですしw更新楽しみに待っていますね!これからも楽しく読ませていただきます!頑張ってください! (2021年2月9日 0時) (レス) id: d92903b6b1 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 十六夜さん» チェシャ猫での戦闘ですが、変装し正体を隠して…というのは、目の良い五条先生が居るので即バレするとの考えに至りました…。チェシャ猫テンションで暴れまわるならば可能かと。そちらでもよろしいでしょうか?(>_<) (2021年2月6日 21時) (レス) id: 61bafc2705 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪丗 | 作成日時:2021年1月4日 22時