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フィリアが悪魔学校バビルスの生徒になって一日目。初登校である。……ではあるのだが、校門を潜り抜ける前から彼女の頭は忙しなく動き回っていた。
『(会えるかもしれない。見つけたら即駆けて挨拶しないとっ！)』
……想い人探しに余念がないな。というより、バビルスに来てから想い人探ししかしていない。
きょろきょろと見回しているせいで左前方に立つ生徒に気付かず、ドンッとぶつかってしまった。
体に当たった衝撃と「わっ！？」という驚きの混じった声に、右へと向けていた顔を左へ向けたフィリア。
彼女がぶつかったのは青い髪の小柄な生徒。スラックスを穿いているのが視界に入ったことで、瞬時に男子生徒だと理解した。
相手が転ぶことはなかったが、当たってしまったのは余所見をしていたフィリアの不注意である。彼女は自分自身に問題があったことは理解しているので、直ぐ様謝罪の言葉を口に出した
『あ、ごめ』
「貴様！入間様に無礼だぞ！」
のだが、フィリアの謝罪を遮るように声を上げた者がいた。
桃色の髪に鮮やかな赤い目をした美青年。フィリアと同じ新入生であり、入学式では新入生代表挨拶をする予定だった入試首席。アスモデウス・アリスである。
謝罪を遮ったのはそっちでしょう……？と内心で思うフィリアだが、アスモデウスの方が実力は上。悪魔社会は弱肉強食なのである。それを分かっているフィリアは、改めて謝罪をしようと口を開いた。
『すみ』
「入間様に働いた無礼！極刑に値する！！」
フィリアの謝罪をまたもや遮り、理不尽なことを言い退ける。勢いが凄い。
彼女を罰しようと、顔の近くまで上げた手に炎を宿すアスモデウス。それを見て
「わぁ！？待って！アスモデウス君！ダメだよ！？」
と、声を上げながらフィリアとアスモデウスの間に入ったのは、先ほど彼女がぶつかった�狷�間様�瓩噺討个譴討い訝忙卆古未澄�
「しかし……！」
「ちょっとぶつかっただけだしさ！ね……？」
「入間様がお許しになるのなら……」
しぶしぶと炎を納めたアスモデウスに、ふぅ……と息を吐き出すフィリア。
下がった顔を正面へと戻した彼女は、目の前にいる生徒と目があった。そこで気付く
『(この子……理事長先生のお孫さんで特待生の……)』
入学式の時、理事長が孫自慢の為に取り出した一枚の拡大写真に写っていた少年と瓜二つなことに。名も�狷�間�瓩噺討个譴討い襪海箸�ら同一人物だと確信。
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雪丗(プロフ) - ちこりぃさん» ありがとうございます(^^)そう言って頂けますと、この作品も報われます(*^^*) (2021年7月20日 10時) (
レス) id: fa8523d4cc (このIDを非表示/違反報告)
ちこりぃ - …いや普通におもろいですやん (2021年7月19日 23時) (レス) id: 8ef3002cf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪丗
| 作成日時：2020年8月6日 21時
