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「見えるもんは見えんだよ。んな細けぇこと気にすんな。面倒くせぇから」
随分な言い方だが、普段のAなら今の言葉を聞いても呆れるか、戯れつくかして終わる。だが今の彼女は、軽く流すことすら出来ない様子だ。作った笑顔が崩れて眉が下がっている。その様子を見た梅原は「あー……そうだな……」と、何て言葉を掛けるべきかと彼女から顔を僅かに逸らして思案する。ただ左手は彼女の肩を掴んだままだ。逃がすつもりはないという感じで。
「……俺がお前に恐怖を感じたのは、紛れもなく事実だ。嘘はねぇ」
『っ……う、ん……』
「けどお前が意味もなく、あんな……殺気つーの？を、向けるとも思ってねぇ。お前が何考えてんだがわかんねぇこともあっけど……」
逸らしていた顔をAに戻した梅原は
「今回みてぇな時には誰よりも心強ぇって思ってる。今回もあんがとな。神谷」
ニッ！と歯を見せて笑った梅原を見たAは、顔を下げた。そうすると目が合うのは、彼女を見上げてるミケブチ。
「「にゃあ」」
と二匹の鳴き声が揃い、機嫌よく左右に動く尻尾。彼女の頭には梅原の手が乗り、大きく頭を混ぜるように動く。
『……あは。ぴよちゃんのくせに、知ったかぶりやがってー』
「おい……」
Aはしゃがんでミケブチの頭を撫でる。そして松茸の入った籠を両手で拾い上げ
『梅ちゃん！ミケブチ！帰ろー！』
「……だな」
「にゃ！」
「にゃー」
山を降りて旅館に荷物を取りに戻ってからチェックアウト。当初に予定していた下道を通り、直売所にて新鮮な野菜を購入して帰路へ。
──数時間掛けて帰宅をしたAたち。梅原は購入した野菜類を彼女の部屋のキッチンへと運び終え
「神谷」
『なに？』
「腹減った。天ぷら」
『今から作れと!?』
「俺は今まで働いた。労え」
『態度がでかい！……でもまあ確かに、頑張ったのは認めよう。これからご飯炊くのは時間掛かるからお蕎麦だよ』
「それでいい」
梅原のリクエストに答え、天ぷらを作ることにしたA。ビニール袋に入った新鮮な野菜を取り出す。カボチャ、ピーマン、玉ねぎ、ニンジン、ナス、アスパラガス、そして採った松茸。それらを順に水洗いして、シンクの上のまな板へ。包丁を取り出したAの背中を、何となく眺めている梅原。
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雪丗(プロフ) - kangarooさん» そうです(^^)その理解で大丈夫です！ (6月1日 0時) (
レス) id: 3aa07c1458 (このIDを非表示/違反報告)
kangaroo(プロフ) - 雪丗さん» お返事ありがとうございます！！夢主ちゃんが目をつけた黒いバイクはSegreto用に梅ちゃんが乗っている、という理解で大丈夫でしょうか .. ？何度もスミマセン（汗） (5月31日 21時) (レス) @page44 id: a52eba175e (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - kangarooさん» ご質問頂いた梅ちゃんのバイクの件ですが、崖から落ちて爆発したことで廃車→片山(モブ)さんの厚意で新車をゲットしました！サイドカーに関しては、神谷が後払いにて購入→ミケブチに奪取される。という流れになります。また不明点等ありましたら御連絡ください(^^) (5月31日 17時) (レス) id: 3aa07c1458 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - kangarooさん» お返事が遅くなり申し訳ありません。今作品をお読み頂きありがとうございます。梅ちゃんファンが増えて口角が緩んでます。によによです(笑) (5月31日 17時) (レス) id: 3aa07c1458 (このIDを非表示/違反報告)
kangaroo(プロフ) - 嬉しいです！ちなみに私も梅ちゃん大好きです。数少ないツッコミ役ですね。お疲れさまです、合掌。 (5月22日 21時) (レス) id: a52eba175e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪丗
| 作成日時：2019年8月22日 12時
