貴方のために出来ること〜もう一つの未来へ〜 part.4【名探偵コナン】

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カラスに背を向けてﾀﾞｯ!と駆け出し、道路を走る。広場に逃げ込んだところで殺気を感じ、ひらりと横に移動して避けた。……んだけど


『み"!?』


ｺﾞｽｯ!と体に衝撃が掛かる。この姿ではカラスの勢いに負け、踏ん張りが効かず宙に浮く足。ころころと横に数回転して、体勢を建て直しカラスを睨み付ける。


(このカラス、直角90度に方向転換しやがった!?)


真っ直ぐ突っ込んできてたのに、直前でカクンと嘴がこっちを向いた。一瞬だけ見えたカラスの動き。私が避けたその時、片羽を広げて地面を叩いて方向転換。急なことで対応できず、諸に食らった！くそっ……!!


(このカラス常人じゃねぇ……)


……いや、カラスの時点で“人”じゃないわ。鳥類だから……超人ならぬ、超鳥？ちょうちょうって町納めてるみたいじゃん。すげぇなこいつ。もしかしたらここら辺のボスかも知れん。


なんて変なこと考えてる私。でもその間も奴の動きに注意を払い続けてる。


ここ最近食っちゃ寝ばかりしていたから、久しぶりに感じる緊張感。目の前の黒いのを見ていると、とことん黒いのとは相容れられないのだと思い知る。


目を逸らせばヤられる……!!っと気を張って、臨戦態勢。ﾌｰｯ!て威嚇しながら毛を逆立たせる。どんな動きをしてきたとしても、対応できるように爪先で立つ。


まずはこいつがなぜ私を襲ってくるのか、目的が何かわからない。こいつの棲みかを荒らした訳でもなければ、ちょっかいを掛けたりもしていない。


最近やったことと言えば、仕事の依頼で、ある個人の情報を調べてる最中、たまたま見つけた“マル秘”とファイリングされたデータの中身を拝見したところ、とても特殊な趣味をお持ちだったようで……。ただ依頼人からは、“どんな些細なことでも纏めて欲しい”ということだったので、有りのままに情報を提供した。その結果＿＿


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