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ゼオン監修の元続く魔力コントロール。彼の言うとおり浄化の力を使ってなので、力が弾けても被害はまったくない。周りの穢れが消えるだけで。だから心置き無く思い切りやっている。

しばらくゼオンの補助付きで魔力を抑えて貰っていたけれど、『体の中の魔力を循環させることに慣れました。……おそらく』と彼に報告したら、“おそらく”と言った私の言葉に若干呆れたような顔をされた。けれど「なら試してみるか」という事になり、今回は一人で放出する場所を縮められるようにする訓練だ。

「ゆっくり足の魔力を抑えろ」
『足?』
「そうだ」

彼の言葉に従うよう足から出ている浄化の力を抑えるように、魔力を内側にゆっくりと仕舞い込む。なかなか思うように抑え込めず焦っていれば「ゆっくりでいい。時間はある」というゼオンの言葉に、心を落ち着かせて再度試みる。本当にゆっくり時間を掛けて、一五分くらい掛かったけれど足の魔力を収めることが出来た。

足から光っていた浄化の光が消えたことに顔を上げれば、口角を僅かに上げて一つ頷くゼオン。それを見て嬉しくなる。

「そのまま維持しろ」
『はい』

まだ足のみだけれど、つい先日まで出来なかったことだ。嬉しくなる。するとブワッ!と広がった浄化の光に

「気を緩めすぎだ」
『すみません……』

注意を受けた……__。








──毎日毎日同じことを繰り返し続ける。そうすることで、浄化の力を体の一部のみで放出出来るように体が覚えるからと。同じ事をやり続けることは苦ではない。ずっとやって来たことだから。

牢に繋がれている間、やっていたことはお役目のみ。あとは食事と入浴、そして寝ることだけ。ふと以前の出来事を思い出した。

ゼオンがガランの家に共に暮らすようになってから、しばらく後の食事の時間でのこと。

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設定タグ:女主人公 , ファンタジー , オリジナル   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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雪丗(プロフ) - キキさん» こちらにまで来て頂き、ありがとうございます。こちらの小説更新はカメさん以下の速度になるかと思いますが、少しずつ更新していきたいと思っております。今後ともよろしくお願い致します。 (2019年1月24日 13時) (レス) id: b6a8bd3c6a (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - チェシャ猫が好きすぎて、こちらにも遊びに来たのですが…こっちもすごく面白いです!トレントの場面、ドキドキしました!どのキャラクターも皆、素敵ですね♪ファンタジーの不思議さやカッコよさがとても伝わってきます。無理なさらない範囲で、がんばってください! (2019年1月23日 22時) (レス) id: cc6696e063 (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - 雪丗さん» アドバイスありがとうございました!参考になりました! (2018年12月16日 21時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 如月 唯奈さん» アドバイスが出来るかはわかりませんが、小説を読まさせて頂きます。読み終わりましたら、如月様の小説の方へコメント致します。少々お時間下さいませ。 (2018年12月12日 0時) (レス) id: a6201812ee (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - 私もファンタジーのオリジナル小説を書いているのですが、表現が上手くできません……何かアドバイスくださいっ! (2018年12月11日 21時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪丗 | 作成日時:2018年11月22日 0時

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