貴方のために出来ること〜もう一つの未来へ〜 【名探偵コナン】

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不二子に連れられ社長室を出て、彼女に与えられている部屋へと向かう。廊下の所々に監視の目。人が居たり監視カメラがあったりと、ずいぶん警戒してる。


どこにカメラがあって、警備員が配置されているのか確認しながら廊下を進む。１つの部屋につき、扉を潜る。感謝の言葉を言おうと口を開こうとしたら、唇に彼女の人差し指を押し付けられた。


喋るなって意味だとすぐ理解して１つ頷く。にっこり笑った不二子は、知り合いじゃないことを装いながら簡単な自己紹介。口を動かしながら私の手を取り、手の平を上に向けて文字を書く。


＜盗聴器が仕掛けてある＞


その文字を見て、自然と表情が変わるのがわかった。苦笑いを浮かべながら、彼女は再度文字を書く。


＜カメラが付いていたらOUTの表情ね＞


いや、げんなりもしたくなるでしょ。なんだよ盗聴器って。女の子の部屋に何で仕掛けてあるんだよ。信用されてないのか、元々用心深いのか……。なんて悩んでいたら


＜どの部屋にも仕掛けられてるから＞


用心深いんですね。おーけー。ずっと演じてますよ。


「自己紹介も終わったし、次はお風呂ね。入ったことある？」


『……ないです。水浴びだけ……』


「なら一緒に入りましょうか。入り方を手取り足取り教えてあ・げ・る♡」


にっこり笑って言う彼女。……なんだけど、言い方がちょっとえっちぃのはなんでかな？動揺しているような声を出しつつ、彼女と並んで脱衣所へ。


「はーい！両手をあげてー」


え？演技続けるの？ってことは、ここにも仕掛けられてるってこと？うわー……サイテー……(引


『じ、自分で脱げるよ？』


「ふふふ。恥ずかしがらないの。お姉さんに任せて」


『え!?わー!?』


なんか不二子が悪のりしてない？こんな会話をしつつ、普通に衣服を脱ぐ私達。浴室に入って扉を閉める。すると


「そうそう。お風呂と脱衣所には盗聴器、仕掛けられてないから」


『へ？なら今の会話必要だったの？』


「ふふふ♪楽しくてつい」


えー……；ま、まぁいいや。


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