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ep.31 ページ33
｢Aさん。俺、考えたんだけど、
二人で別の所に住まない？｣
いつも通り、Aは鷹見の部屋に行っていた。
突然の鷹見の提案に、少し表情を変えたA
どうして？とでも言いたげな。
｢ここじゃあさ、もちろん俺とAさんは別々の部屋だし、それに、
もうここには、居られないかな。｣
最近は前よりも、更に住民の不信感が募っている。
面倒事になるのも時間の問題だと鷹見は踏んでいる。
｢だからAさん、俺と一緒に来て？
一緒に住もう？俺とAさんの二人で。
これからずっと。｣
Aが答えを出すまでの時間は長くなかった。
鷹見の手を取り、コクリと頷いて目を合わせた。
｢……ありがと。Aさん。
あ、でもこの付近なのは変わりないから買い物とかは安心してね。俺は仕事あるからこの辺に住みたいし。
えっと、Aさんの管理人の手続きは、Aさんに任せるけど大丈夫？｣
『……うん。』
｢よーし。じゃ、善は急げって事だから、荷作り始めよっか。
場所はあらかた決まってるから安心してね。｣
鷹見とAは一旦バラバラに行動を始めた。
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作者名：飛べぬひじき | 作成日時：2020年2月18日 20時
