MAZE TRIP。

9. ページ10

ただ夢中に逃げていた。





どこかわからない場所でもとにかく走り続けた。




もうすでにお店は気づいて私を追いかけていた。





男「鏡華ちゃーん。」



男「お家に帰ろうーよー。」






途中でヒールを投げ捨てたせいで、足の裏は傷だらけ





体力も限界






でも逃げなきゃ






走り続けていると







美羽「っ！」






だれかに腕を引っ張られて口を塞がれる






捕まったと思った。






また地獄の日々が始まってしまう。





？「大丈夫？どこのお店？」





そう言われて目を開けると知らない男の人だった。




男は急に私を抱きしめて


？「ちょっと大人しくしててね」






すぐそばを追いかけてきていた男が通る





足音が遠ざかっていく。




男が「どこに行きやがった！」という怒鳴り声が遠くから聞こえる






？「とりあえず、うちにおいで」

10.→←8.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す