2話 ページ3
「やぁ。仙人は無害な人間も傷付けるのかな？」
『……っあ、た、タルタリヤ…』
「あ、これもうダメだ」と思いぎゅっと目を強くつぶったその時、誰かが私の肩を引いた
驚いて目を開くと、私の走馬灯の中にも出てきたファデュイ執行官の【公子】タルタリヤ
自他共に認めるその戦闘狂な性格は、無駄なところで発揮されると困るが、こう言う時にはとても助かるものである
「その女を離せ」
「やだなあ。この子を殺してどうするのさ。君に何も得は無いよ」
ドスの効いた声でタルタリヤに話す降魔大聖は目が殺気立っていて、今にも手に持ってるいる長柄武器をタルタリヤの腹に突き刺しそうな雰囲気だ
反対にタルタリヤは、あの降魔大聖を煽りに煽っている
この人が普通じゃないということは初対面の時にはもう薄々気付いていた
この人は死ぬのが怖くないのだろうか
まぁ、ファデュイなんて、ましてや執行官なんてしていれば「死にかけた」経験など数えるに数えられないだろう
要するに、彼はいつも死と隣り合わせなのだ
『あ、あの。ごめんなさい。私が何か貴方に粗相をしてしまったのであれば謝罪します……！！』
震える口に心の中で喝を入れて、無理矢理動かしてまだタルタリヤに殺気を向けている降魔大聖に伝える
すると降魔大聖は琥珀色が輝く瞳を見開いた
「お前………名前は何と言う」
『え、？名前？あ、Aです…』
降魔大聖は手にかけた長柄武器をしまい、私に問うた
それに私は一瞬驚いたがなるべく早く答えた
「A……………やはり……あぁっ、くそ…っ」
彼はそれだけを溢して私達の前から姿を消した
私は生きてきた中で、あんなに悲しそうで、悔しそうな表情は見たことがなかった
ズキンと、頭が痛んだ
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75MQiGVSCwFC1RV(プロフ) - はわ、横棒とかを区切る為かと思いきや規則性からその真意に気づいてしまいました…。続きが出るのを楽しみにしてます！ (5月8日 2時) (
レス) @page17 id: 703a5f6103 (このIDを非表示/違反報告)
玉ねぎ - めっちゃ続きが気になります！ (2023年4月9日 22時) (レス) @page12 id: faa7a99a5f (このIDを非表示/違反報告)
ててい - 新作ありがたいです🙏 とても面白かったです更新頑張ってください💪🔥 (2022年11月30日 19時) (レス) id: af57e42461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おさけ | 作成日時：2022年11月29日 20時
