見つけたその日から-W.Y-【2】

UTAGE初回収録日 ページ2

「フーーーーッ………」




いつもより早めの楽屋入り




ドアの前で深呼吸




カラオケから、太輔に言われて




曲だって何度も聞いて




１人でカラオケいって



太輔との電話で歌わされて(笑)




万全は尽くした




ドアノブに手を伸ばす






椅子をひいて



イヤホンを耳にはめる


流れてくるメロディー


小さく口ずさむ



巻き戻して自分のパートのみに集中




「わったーー！！」



渉「なっ、なに………？！」



びっくりした………ニカか。


イヤホンはめてたからわかんなかったのか




ニ「わったー！！おはよ！！」


渉「……あぁ、おはよ」


『頑張ってんね』


そう言って笑ったニカは


もちろん番組のためにも舞祭組のためにも



自分のためにも



の他にももう一つ



あの子、ファンのため


でしょ？



って見過ごしてる気がした



渉「ニカ、俺の歌……そうとう練習したんだけど



どう？」



ニ「頑張ってるって分かるよ」



「そっか…なら、良かった」




初めて四人で練習したときは、って意味だと思うけどね




…………………


中(中居さん)
「お？舞祭組なの、これ？」


千「……はい！！そうです！」


宮「やりますよ〜！！」

ついにこの時がやってきた



いつも以上に緊張する



ニ「わったー、大丈夫」


マイクを通さずにニカが声をかけてくれる



うん、ありがとう。



助けてもらってばっかだな




もう一度深呼吸して




ステージに立つ




あの子、いなくてよかった……



緊張して多分歌えなかっただろうし




なんか矛盾してる



……………………………

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