見つけたその日から-W.Y-【2】

カラオケ ページ1

藤「わた、かなり惚れてんね」



渉「……うっせーよ」




いままでわたと恋愛話とか




あんまりしたことない





北山とかニカとかは




ゲストさんとかで



めっちゃ可愛いんだけど〜って




騒いで



楽屋はいっつもうるせぇけど




わたは、




綺麗な女優さんとか見てもあんま動じない






…まぁ、その変わりめっちゃタイプならすぐ
分かっけど





ここまで、とはね。





藤「…さ！Aちゃんのためにも



歌、頑張るよ」


そう言うとしぶしぶマイクを持って




いつものように



わたの十八番をいれた。




珍しく採点も入れて




………………


渉「……太輔、どうしたらいい？」




藤「まずはリズムだね、俺が拍とってあげるから」






その後も三時間、




ぶっ通して




わた、わた、わた、俺(お手本)



で歌う





いつもは交互にゆっくり歌うのに




大丈夫かよ？声、出る？





渉「……だいす、け………水ちょうだい」





ここまでなって頑張るわた、初めて見たな





藤「もう今日はおしまい！歌、必死に聞いて音程覚えといて」





渉「……ん、ありがとう」






眠そうだな




まー三時間ぶっ通しは





ライブ並みに疲れるだろうし






藤「……わた、UTAGE頑張って。毎週見るから」




渉「今日はありがとな」





そう言って笑ったわたは


何故か分かんないけど





カッコ良くみえた。

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