眠い-S- ページ18
帰ってきて寝室に入ると、
すやすやと寝息を立てる彼女。
ギシ、とベッドに腰をかける。
千賀「ただいま、A」
いつものように起きない彼女
ほっぺたをつついてみる。
反応なし。
布団に入って
ぎゅーっと抱きついてみる
…ん?
覗いてみたら
口元緩んでるA。
千賀「もう、A!起きてたでしょ〜?」
A「…バレた?」
子供のように無邪気にふふって笑ったら
胸元にかすかに風を感じる。
千賀「帰ってくるの待っててくれたの?」
A「ん…」
コクッと照れたように頷く。
疲れて帰ってきた身体にAが染みる
なんでだろ、いつもよりなんか……
なんか、すごい愛おしい。
彼女を抱き寄せると
背中にぎゅっと手の感触。
鼻をかすめたシャンプーの匂いに
良からぬ考えが浮かんで
手が先走って
服の裾に手を忍ばせ肌に触れた。
A「ちょ、何してんの」
千賀「いいじゃん、明日昼からだし」
A「でも…」
千賀「…ダメなの?」
彼女の返事も待たずに
口を塞ぐ。
A「…ん、ちょ、けん…」
開いた口にすかさず滑り込ませる
千賀「はぁ…」
とんとんと肩を叩かれて口を離す。
息を必死に整える彼女の顔を何もせずに覗き込んでいると
しないの?って目で見つめてくる。
千賀「…してほしい?」
その一言で
どんどん頬を染める。
その様子をじーっと見てたら、
目線逸らしてちっさく何かを呟く。
千賀「ん?なんて?」
聞き返したら
ゆっくり瞬きした目からぽろんと
涙が零れ落ちた。
あぁ、泣いちゃった……
そして彼女が絞り出した一言で
俺の理性はボロボロになる……
-fin-
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←いつものホテル。2
98人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いくみるく | 作成日時:2014年12月9日 16時