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いつものホテル。H.K ページ15

「ここ、入る?」





レストランで


今日はロマンチックに行こうか、



ということで豪華な夕食を食べて




今度はAと行きたいところがあるんだ、って




言って何だろ?と期待して着いてきたのに、






連れてこられたのは、ホテル……………






あのーー、宏光さん?




今日はてっきり、家に帰ったあと




ロマンチックに誘うと思ったんだけどなぁ………





ストレートにホテル…………




まぁ、いいんだけどね!





受付を済ませ、部屋へと入る。




いつもなら、エレベーター内で早くも濃厚なキスをしてくるくせに…………





今日はなぜか難しい顔。





しかも、



なんかすごく距離取られてるんだけど……






チーン




と階についた合図。






その音にハッとして




そのままスタスタと歩いていく。






なんか今日、冷たい………?






疑問に思いながら、ついていく。





部屋の鍵を開けて

中に入ったら



振り返りもせずに




「シャワーはいってきなよ」





の一言。




「う、うん……?」




いつもと明らかにちがう宏光に動揺しながらも




シャワーへと急ぐ。





なんで………?って






考えながらシャワー浴びてても



全然答えは浮かばなくて。




気分も、あまり上がらなくて





もしかしてマンネリ…?

なんて嫌なことが頭に浮かぶ。




ホテルに行くとは思ってなかったから服なんて



当然持ってきてなくて




バスローブを羽織る。



宏光を…誘ってみよう!

そう、思った




「宏光〜空いたよ」



「おぅ、じゃあ行ってくる」




あれ……、




せっかくバスローブ羽織ったのに私には目もくれず





さっさとシャワーへ足を運ぶ





なんかそれが悔しくて





もう、こうなったら!






「宏光…」




シャワー室を覗き、



精一杯の上目遣い





「……………何?」



?!みたことないような、冷ややかな目…




怒ってる…?



「ご、ごめんなさい!、」



慌ててドアを閉める




そういえば、私…



明るいところでちゃんと見たことなかったんだった……



目に気を取られてて




あぁもう…






気を紛らせるために髪を乾かす





にしても、なんで冷たいんだろ





なんか怒らせること言ったかな?

彼の誕生日-T-→←プロポーズ。Y.T編



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作者名:いくみるく | 作成日時:2014年12月9日 16時

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