横北/無防備な北山。2 ページ11
※藤北が好きな方は読まないほうがいいかもしれません
よこーさんが俺を好いてくれたのは嬉しかった。
藤ヶ谷が、キスログや雑誌…そのたびに嫉妬して。
UTAGEの横フェスではそれが隠せなくて…
それで締めには「大好きですね」の一言。
表には絶対に出さないと俺たちで決めた。
藤ヶ谷にバレたらどうなるか…
よこーさんだってバレたくないと言っていた。
でも、まだ藤ヶ谷は来ない。
それなら…
「じゃあさ、別にいいよ…?」
最近よこーさんと会えてなかったし、そしてあの日のUTAGEでさらに大ダメージ受けたし、
充電したい。
よこーさんもそう思って乗ってくると思ったのに…
『ルールは守らなきゃ』
俺から離れていってしまった。
ねぇ、よこーさん……俺、ドラマ終わってから一時間寝れるのによこーさんで充電したくて寝たふりしてたんだよ?
よこーさんは違うの?
さっき、唇つついてきたじゃん…
『ガチャ…』
ん?音がしたほうへと振り向くと、よこーさんがドアの前に立ってる。
なにしたんだ…?
北「よこーさん、何したの…?」
横「鍵、かけた」
北「鍵……?」
なんでそんなこと……?と、不思議に思ってよこーさんをジーッと見つめる。
横「これで……誰にも見られないでしょ?」
っ!!
得意気に微笑むその顔…
キスブサで誰かを弄るときの顔だ。
UTAGEではいつも中居さんに弄られてるけど、
横尾さんはドSだから…
弄るときはイキイキしてて、目もキラキラ輝く。
俺もSなはずなのにな……なんで好きなんだろ
勝手に見惚れてしまう。
『みつ、そんな無防備でいいの?』
あ…………気づくと、よこーさんに抱き寄せられてた。
北「よこーさん、何するの?」
横「…お前、仕事終わったら覚えとけよ」
北「ん〜?なんのこと?」
よこーさんの胸に顔うずめられる。頭上からよこーさんのチッ、という舌打ちが。
ふふ、イライラしてる…
俺が挑発したら必ず『むかつく…』と呟いて眉間にしわ寄せて顔が近づく。
と思ったのに…
当のよこーさんは意地悪な顔してニヤっと笑った。
っ///
それは、俺の好きな顔。余裕あるよこーさんなんて久々だわ。
横「みつ、顔真っ赤」
突然のみつ呼びと赤くなってしまっていたことが恥ずかしくて俯く。くそぅ……やられた。
俯いて床しか見えてなかったのに写り込むよこーさんの顔
北「見んなよっ…」
反抗した俺に満足そうに笑ったら
息が苦しくなるくらいに唇に噛みつかれた
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作者名:いくみるく | 作成日時:2014年12月9日 16時