寒い冬の日。 ページ2
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-you side-
今日も遅くなっちゃった…友達と残って勉強会。友達と別の方向に家があるので家までの20分。
カーディガンに手袋、タイツ…これだけしても寒さには敵わず、寒くていろんなところが赤いのが分かる。
(人1)「A！」
A「あ…(人1)」
首に巻いてあるマフラーから白い息が見える。
私の名前を呼んで走ってきた彼は、小中一緒だったにも関わらず、あまり話したことのないクラスメイト。
このクラスメイトは、いかにも男の子、って感じでいつもわちゃわちゃクラスの中心でやっているグループにいる。
なのに、意外と真面目なようで生徒会に入っている。たまに帰る方向が同じ私たちはこうして一緒に帰ったりする…
(人1)「さみーーーっA、寒くねぇの？」
A「そりゃ寒いよ…」
(人1)「だよなー。…あ、いいな〜手袋」
(人1)「俺、ヒートテックとマフラーとカーディガンしかしてねぇんだよ〜すごくね？」
A「別にすごくないよ…手袋、買えばいいのに」
(人1)「いや〜、俺よく手袋なくしちゃうからさ…」
少女漫画だったら…ここで彼女が手袋片方貸してあげて、手袋してない方は手繋いで、カーディガンの中に入れたりするんだろうなぁ…なんて考える。
(人1)「それでさぁ〜………。A？」
A「へっ？！？あぁ、ごめん…」
(人1)「お前なんか１人で笑ってなかった？」
A「笑ってないから！」
びっくりした………顔すごい近かった……
寒いくせに、身体からぼうっと熱がきて顔が赤くなるのが分かる。
顔が近かったから…なんて自分の気持ちに気づいていないフリをして言い訳をする。
(人1)「なぁ、LINE交換しない？」
A「え……」
(人1)「いや別に、Aが嫌なら無理にしなくていいよ…ごめん。忘れて」
A「別に、いいよ…」
(人1)「マジで？！」
突然大きな声を上げたと思ったら…
ポケットからスマホ取り出してLINE開いてる。
指先が赤くなってて上手く操作できてないけどね(笑)
私もスマホ取り出して、LINEの画面を開く。
(人1)「QRでいいよね？はい、これ読み込んで！」
A「ん…」
なかなか読み込んでくれない…
手袋してたって、指先が冷たいのは変わらない。
そのせい…
(人1)「フルフルでしてみるか」
やっと交換ができた。
(人1)「ありがと、A！」
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作者名：いくみるく | 作成日時：2014年12月9日 16時
